ネットで検索するとベストセラーの望遠鏡のなかに粗悪なものが混ざっています。物を拡大することはできても天体観測には不向きな商品です。快適な観測を考えるのであれば使用すべきではありません。市場に大量に出回っている望遠鏡のどこに注意すべきかまとめてみました。
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当サイトおすすめ望遠鏡です
●【望遠鏡は架台が命】その理由と選び方の解説をしています。
こんな感じの望遠鏡は天体観測不向き!

こんな形状の望遠鏡がネットや店頭でよく出ています。この手の望遠鏡は土星の環や月のクレーターを天体観測するための望遠鏡ではありません。もっと相応しい望遠鏡があります。
とりあえずネットでの販売ランキングについては信用しないことです。天体観測には向かない商品が多く混ざっています。
月、惑星、DSO(銀河、星雲、星団)の観測対象は関係なしに、架台がグラグラの望遠鏡は怒りで我を忘れるほど腹立つ存在です!
いい望遠鏡の定義【当ブログ独自見解】

- 口径なりにしっかりみえる光学性能
- グラグラしない架台と三脚
ふたつの要素に不満がなければいい望遠鏡と定義します。
少なくとも土星の環がハッキリ見える!100倍にしても月のクレーターがシャープに観測できる!スーッと動いてピタリと止まる!こんな天体望遠鏡を選びましょう。
ホームセンター・家電販売店に展示している望遠鏡【危険!】
ホームセンターや家電販売店の多くの店舗に置いてます。金額は2万円以下の屈折望遠鏡です。ブランドが海外だけでなく国内の1流もあります。
ぜひいちど触って見てください。架台はグラグラ、微動装置はカクカクしながら動きます。どう考えても使い物にならない代物です。このレベルは光学性能は関係ありません。
買えば望遠鏡や天体観測が嫌いになる商品です。
しかしこれが前面に置かれているということは実際によく売れているのです。趣味に天体観測を考えているのでしたら、手を出さないでください。
よく売れているとか、いちばん目につくからいい望遠鏡だと判断しないほうが良いでしょう。ホームセンターや家電販売店は望遠鏡の専門知識を持っていないケースが多くあります。
望遠鏡は値段で判断できません!【展示品は要注意】

望遠鏡は店舗ではあまり見かけません。ホームセンターや大手の電気屋さんでたまに見かける程度です。都市部には天体に限らず光学系の商品を取り扱う専門店もありますが、全国的には稀です。

高いくせに粗悪な望遠鏡が堂々と掲載されてます!
本当は自分の手で触って判断したほうがいいのですが。最近はネットで検索して購入するケースが多いと思います。アマゾンや楽天で検索すると多くの望遠鏡が表示されます。
安いから粗悪望遠鏡とも言えません。高い値段でも使えそうにない望遠鏡もあります。基本的な見分け方を紹介します。
- 値段が高くても粗悪な望遠鏡は存在する
- レンズや反射鏡の大きさでは判断できない
- 倍率が高いのは高性能ではない
- 付属品がたくさんでも役に立たない
- 機能が多くてもまともに使えない
●1万円以下では大人が使う望遠鏡としてはおススメできるものはありません!
購入する目的は?【月、惑星か銀河星雲か】
天体望遠鏡を買うのですから目的はあるはずです。ただ物が大きく見えたらそれでいいという人は少ないでしょう。
月のクレーターが見たいとか土星の環を見たいといったところが一般的だと思います。土星の環はレンズの口径が5センチあれば本来、見えるはずなのです。
ところが巷に氾濫している望遠鏡でネットの売れ筋ランキングに入っている、口径が6センチとか7センチもある望遠鏡で見えないことがあるので驚きです。

輸入望遠鏡も国産望遠鏡も玉石混交の世界みたいですよ
うっかりしてたらどんなの掴まされるかわかったものではありません。購入するなら少しだけ勉強してください。おかしな望遠鏡を買ったら望遠鏡が嫌いになってしまいます。
- 月や土星が見たい人は6センチの屈折望遠鏡
- 電子観望したい人には13センチ反射望遠鏡【自動導入機】
- DSO(銀河、星雲、星団)は眼視観測では満足できないので電子観望しましょう。
電子観望については下の記事を参考にしてください。
天体望遠鏡については下の記事を参考にしてください。
簡単な見分けかたポイント【高倍率には要注意!】
ネットには大量の望遠鏡情報が氾濫しています。一般的には検索する時の行動はこんな感じでしょうか?
- 倍率で選ぶ【倍率サギと呼ばれる手法が蔓延しています】
- 値段で選ぶ【高くても粗悪望遠鏡もあります】
- 種類で選ぶ【光学系式でかなり違いがあります】
- 口径で選ぶ【口径の性能を期待できない望遠鏡があります】
- 架台で選ぶ【みるからにゴツイ架台は安心できます】
- 機能・付属品で選ぶ【使い方で必要機能を理解しましょう】
- ブランドで選ぶ【有名ブランドで粗悪望遠鏡が売られている現実もあります】
- 製造国で判断する【国産で初心者用は理想ですが用途限定されます】

販売ランキングに入ってる望遠鏡にはけっこう怪しいのがありますね
知識のない商品を購入するときは事前に調査が必要です。それぞれ判断する項目の簡単な見分け方をお伝えします。
倍率で選ぶ【高倍率を基準にしないこと!】
何はともあれ倍率で選ぶのはやめましょう。失敗のもとです。倍率は口径の2倍が上限と思ってください。口径60ミリなら2倍で120倍が上限です。
ネット販売の情報では200倍とか300倍とかの望遠鏡もあるようですが、むしろ検討対象から外すポイントだと思ってください

倍率サギと呼ばれる古典的なセールステクニック
口径の倍以上はボケて大きくなるだけです。それに100倍超えた高倍率だと手で操作するのは難しいですよ。
上限倍率の計算方法。口径をミリにして2倍です。60ミリであれば120倍が一般的には上限倍率と考えられています。これ以上は見え方が悪化していきます。
極端な高倍率は粗悪望遠鏡です!4つの症状
口径の3倍とか4倍以上の倍率を謳っている望遠鏡は粗悪望遠鏡です。使い物になりません。以下は極端な高倍率にした時の症状です。
- 極端な高倍率になると天体が暗くなって見えません。【適正倍率を超えると暗くて判別できなくなります】
- 光学性能をオーバーしているので像がぼやけてなにが見えているのか判別できなくなります。
- 高倍率では少しの振動でも影響をうけて観測できません。
- 高倍率では天体の日周運動のために望遠鏡をつねに動かして追跡しなくてはなりません。
値段で選ぶ望遠鏡【値段で判断できない】
価格を判断の尺度にするだけでは危険です。【天体望遠鏡】とアマゾンに入力すると大量に情報が表示されますが、基本的には無難な表示内容だと思います。
しかしよく見ると初心者向けとうたわれた望遠鏡で『ちょっと』と思われるものが含まれています。

1流メーカーでも油断できないのが天体望遠鏡なのです
最近のネットで販売している望遠鏡にはそこそこの金額ながら、どう見ても性能的に問題ではないかと思われる商品が混ざっています。安いので粗悪品と判断しずらいものもあります。
●慣れると外観だけで粗悪望遠鏡だとわかります!
風景や野鳥を見るのには双眼鏡を使いましょう。
種類で選ぶ【口径と焦点距離とF値】
屈折望遠鏡と反射望遠鏡の2種類あります。はじめての望遠鏡は屈折式をおススメします。
望遠鏡はF値が大きいほど見え方は良くなります。シャープに見えると思ってください。しかしメーカーは全長が長くなるためできるだけF値を抑えています。
●よくある粗悪品の大きな特徴が短焦点【小さなF値です】
焦点距離÷口径=F値 屈折式であればF10は欲しいところです
安価な望遠鏡ではF5以下もけっこうあります。これはかなり無理をしています。見え方に影響が出ています。シャープなキレのよい星像は期待できません。
高倍率にするとボケた像を拡大するだけになります。土星の環とかを見るのは難しくなります。土星が楕円形の光の塊に見えるだけです。
●屈折望遠鏡を天体観測に使うのであればF10を目安にしましょう。
口径で選ぶ【口径とはレンズや反射鏡の大きさ】
最近は大口径を謳う望遠鏡が多いように感じます。光学性能は口径の大きさに依存しています。しかし、レンズや反射鏡の仕上げが悪かったり、そもそも無理な光学設計も氾濫しています。

口径・焦点距離・架台のバランスが悪いと使えません!
さらに架台を含めた総合的な仕上げが不十分だと観測がまともにできないことがあります。口径と架台のバランスを考える必要があります。
●屈折望遠鏡は口径8センチ以下で検討することをおススメします。見え方にこだわるのであればF10以上必要です!
架台で選ぶ【経緯台、赤道儀】
架台は望遠鏡の肝です。鏡筒を支える架台が貧弱では安定した状態を保てないからです。
望遠鏡は対象を拡大して見る道具ですから、少しの揺れも視野が大きく揺れて観測ができません。振動をまともに拾い、しかもなかなか収まらないのです。

風が吹いたら揺れても仕方ないけど、いつも揺れてるのは困ります!
粗悪品のほとんどは架台の剛性が不足しています。100倍以上で使用するのが困難なものが多いです。
100倍になるとそれ相当の頑丈な架台が必要です。倍率やレンズ口径ではなく架台をもっと見てください。
いかつい架台を選ぶ【見かけで判断】
最初からできるだけ頑丈そうな架台を持つ望遠鏡を選びましょう望遠鏡の本体である鏡筒の太さと長さをよく見てください。それに対して架台の造りはどうでしょう?
鏡筒を支えるのにふさわしいガタイになっていますか?原始的ですが視覚的な感覚を磨くことです。
少し高額な望遠鏡をいろいろ見ていると、なんとなくですが感覚がついてくると思います。
アマゾン、楽天のサイトでいろんな望遠鏡を見てください。国産メーカーではビクセン、タカハシのサイトは参考になります。
●長い鏡筒を支えるには頑丈な接続部が必要です。倍率があがると風や振動の影響をすごく受けます。
経緯台【使いやすく初心者向き】
鏡筒を上下と水平回転に動かすことで天体を導入して追尾します。直感的に操作でき初心者におススメです。
自動導入自動追尾機能が付いたものがあり簡単な天体写真や電子観望であれば十分使用可能です。
安価なものは品質にかなり問題があります。スムーズに動かないうえに振動を拾うとなかなか収束しません。
赤道儀【天体写真にはこちら】
天体写真をする方は赤道儀が必要です。赤道儀は天体を追尾しても写野回転が発生しません。
自動導入機を選んだほうが無難です。手動で天体を導入するのは非常に難しい架台です。眼視観測がメインの方は避けたほうがいいと思います。
●赤道儀の動きに慣れるより自動導入にしましょう
機能・付属品で選ぶ
初心者用の望遠鏡の機能としては微動装置になります。あれば便利なのですがないほうがいいケースもあります。
豊富なオプション品をアピールする望遠鏡も多いのですがあまり実用性がないものも多く判断基準にするのは危険です。
高倍率は微動装置が必要【100倍以上で観測】
100倍を超えると日周運動で天体が視野の中をズンズン動いていきます。微動装置で追いかけましょう。
手で追いかけると、そのたびに望遠鏡がぶれて観測になりません。微動装置でもブレますが天体を逃がしてしまうことは少ないでしょう。

望遠鏡は架台が命です
しかし貧弱な架台に微動装置があると静止ができず常にふらついています。ないほうがましです!
接眼レンズ・バローレンズ・ファインダーなど付属品
注意すべきはバローレンズです。これで高倍率を稼いでいるなら粗悪品決定!ファインダーもほとんど役に立ちません。
そもそもファインダーの光軸合わせているだけで時間の無駄です。月や土星を見るのにファインダーを使うことはありません。
●付属品は天頂ミラーがあれば充分です。
ブランドで選ぶ
1流望遠鏡メーカーといえども初心者用には粗悪品を提供しているのが現実です。商品ラインナップをしっかり研究しましょう。
F5の屈折望遠鏡では土星や月の期待する天体像を得ることはまず無理です。さらに異常な高倍率が含まれているときは粗悪品決定です!

物は拡大できても天体観測ができない望遠鏡が氾濫してます
外国製のOEMが多い
初心者用の望遠鏡で国産品はスコープテックと池田レンズくらいです。2社ともに製造工場は同じ国内工場です。
ほかの国産品は実績が少なく評価のレベルに来ていません。その他はほとんど中国製です。
●ブランドよりも製品をみて判断しましょう
天体望遠鏡も消費財です
最後に言いにくいですが安い望遠鏡はずっと使い続けるのは難しいですよ。とくに安価過ぎる望遠鏡はいろんな性能を犠牲にして成り立っているところがあります。使っているうちに満足感が低下します。
そして初心者の方はセット物にしてください。鏡筒、架台、アイピースなどが付属して購入後すぐに使えるタイプです。標準セットで慣れてからパーツを揃えるようにしたほうが無難です。
趣味として続けるなら自動導入、自動追尾機能がある望遠鏡を最初から選んだほうが無駄にならないと思います。
月と土星の環を見るだけであればアクロマートの屈折望遠鏡がおすすめです。とても扱いやすいですから。
屈折式と反射式【初心者でも反射望遠鏡を使えます】
反射望遠鏡は難しいイメージがありますが、大人が使うのであれば使いこなせます。反射望遠鏡は口径が大きくても値段は安いです。
望遠鏡の基本性能は口径で決まります。口径の大小は技術で補えるものではありません。
月と土星みるだけなら50倍くらいあれば見れます。でも架台が弱いと、とんでもないストレスがありますよ。まず天体を導入するだけでも疲れ切ると思います!
| 眼視観測の望遠鏡 | スコープテック製 | ラプトル60屈折望遠鏡 | 26900円税込み |
| 電子観望にも使える望遠鏡 | SkyWatcher製 | P130VIRTUOSO GTi反射望遠鏡 | 34800円税込み |
月のクレーターや土星の環に感動したら電子観望はどうでしょう?
電子観望はこちらの記事をどうぞ→天体観測するなら反射望遠鏡で電子観望だよ



