夏は天体観測のシーズンですがクマが怖いので遠征ができません。仕方ないのでベランダ天文台の登場です。
この日はけっこう大気が澄んでいるようでした。ベランダからでも星がしっかり輝いて見えました。本当は山で観測したかったです。無念です。
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M83南の回転花火銀河がギリ大丈夫
- スカイウォッチャー 13センチF5反射望遠鏡
- 自動導入自動追尾式経緯台:azgte
- CMOSカメラ:uranus-c
- 露出時間:4.0秒
- スタック枚数:102枚
- ゲイン:532
20時頃から観測スタートです。すでに南中過ぎてます。高度の低い天体なのでこれが最後のチャンスのような気がします。
この日は念入りに経緯台の水平を合わせたせいかなかなか良い導入精度で応えてくれました。さいきんようやくコツがつかめてきたのじゃないかなと感じるきょうこの頃です。
●自動導入経緯台は水平を正確に出さないと導入に苦労します!
宇宙空間は宏大ですが恒星(星)は宇宙空間のなかに均等に散らばっているのではなく銀河と呼ばれる集団にまとまっています。太陽も恒星のひとつで天の川銀河と呼ばれる銀河に属しています。M83銀河は地球からだと光の速度(光速)で向かっても1500万年もかかるところにあります。画面に映った姿は1500万年前の姿ということになります。
M(メシエ)83という銀河について
- うみへび座
- 別名:南の回転花火銀河
- 見かけの等級:7.54
- 銀河のタイプ:棒渦巻き銀河
- 距離:地球から1500万光年【光の速さで向かっても地球からだと1500万年かかる】
南中しても高度が24度くらいしかありません。観測条件はあまり良くないですが見るだけの価値がある銀河ですよ。トップの画像は露出4秒のスタック枚数102枚です。
ベランダ天文台でも屋根越しの観測
2026年6月10日20時過ぎから電子観望をはじめました。トップ画像は20時46分から7分弱かけて撮った画像です。
それにしても低いところにある銀河です。地上に近い分、街灯や室内照明の影響が受けやすくなるので普通だったら望遠鏡をあまり向けないのでしょうが【南の回転花火】なんて立派な愛称を持っている銀河なのでけっこう見ています。
そんなに明るいわけではないですがメシエ銀河なのでライブスタックをかける前の0.5秒でもどうにか識別できました。銀河の左にはノイズが残っていますが渦巻き全体がよく出てくれたので気に入りました。
●地上に近いと大気の影響も強く受けます!
見事な渦巻きで応えてくれる棒渦巻き銀河

- 望遠鏡とCMOSカメラは同じです
- 露出時間:4.0秒
- スタック枚数:112枚
- ゲイン:532
中心部にしっかりした光源が見えます。そこから左右に棒状の本体部が伸びその先端から光の腕が巻き付くように伸びています。
光の腕の部分はかなり歪な形で広がっていきます。とくに上側の部分は構造が不揃いで大きく回転しながら広がっています。
この形状から棒渦巻き銀河と呼ばれます。うっすらとした光がかなり外側にまで広がっていますがこれはすべて恒星が発する光です。
明るく光っている部分はたくさんの恒星が集まっているところで光の薄いところは恒星が少ない部分です。
はるか遠くから見るとこのようにガスのように見えますが近くにいけば太陽のような星たちになります。
画面に見えている光の点は我々の属している天の川銀河に所属している星たちです。天の川銀河の内側から外を見ているためにこのようになります。
口径13センチあれば拡大しても渦巻きだけでなく、その構造もみえてきます。均一な光ではなく光のムラがあちこちにあります。
M83のなかにある星雲や球状星団なのかもしれません。ここまで構造がわかる銀河はそうはありません。ここには生命があるのでしょうか?
この巨大な星の集合体である銀河が宇宙にポツンポツンとあります。それ以外はスカスカなのだそうです。
電子観望をすることで宇宙のことがわかるわけではないですが、こんなかたちの銀河があるということだけはわかります。
ちなみにM83は真正面から見ているのでこのように見えますが、横から見ると薄っぺらいお好み焼きです。
●銀河は1兆個くらいあるそうですよ【知らんけど】
NGC5068【おとめ座の銀河】

- 望遠鏡とCMOSカメラは同じです
- 露出時間:4.0秒
- スタック枚数:132枚
- ゲイン:532
おとめ座にある暗い銀河です。10.5等級です。これも回転銀河を正面から見ているのですが残念ながらこれ以上ハッキリ出せませんでした。
この日はM83で全力投球したあとなので根性出せなかったです。大気条件の良い日だったのでゲインをあげたり露出時間を延ばすなどもっと工夫すれば構造に迫れたような気がします。
暗くて良く見えない銀河を頑張って構造をあぶりだすのも楽しいですよ。
M5【へび座の球状星団】

- 望遠鏡とCMOSカメラは同じです
- 露出時間:2.0秒
- スタック枚数:84枚
- ゲイン:532
良く見えるでしょ。球状星団の中では特別明るいわけではありません。ただし中心部の星の密度がけっこうあります。球状星団の中でも星のバランスがすごくいいように思うのですがどうでしょう?
球状星団は中心部の光が強く潰れることが多いので露出時間を2秒に抑えました。眼視観測でも星が中心に向かって集まっている感じがしてけっこう楽しめます。
3分以内でこの程度撮れるので初めての方にはおすすめの対象です。夏の空にはいっぱいあるので挑戦してください。
●おかげさまでクマは出ませんでした。さすがはベランダ天文台です。それでも山の中に行って天体観測したいなぁ 以上
