どんな趣味でも始めたときは素人です。知識も技術も経験もないので想定外のことが起こるとうまく対応できなくて当たり前です。
そんなことは分かっていても気持ちは凹みます。私は天体観測が趣味でこのブログも少しでも天体に興味を持つ人が増えればいいなと思って作っています。
●自分がやってきた失敗を共有してもらうことで、あなたの天文Lifeが少しでも快適なものになれば嬉しいのですが‥
失敗・トラブルを乗り越えて
天体観測に限らずどんな趣味でも事がスムーズに運び続ける訳ではありません。必ず想定外の事態が発生します。
同じミスを繰り返さないようにしましょう。その経験を生かして向上すれば失敗も貴重な体験になります。【自分への自戒】
現実の私は同じことを延々と繰り返しています。そのたびに怒りで発狂状態です!それでも原因を分析して同じミスを繰り返さない対策を考えるようにしましょうね。
●新しいことを始めると必ずと言ってよいほど想定外のことに出くわします!
ファインダーの光軸ズレからくる時間ロス
ファインダーは天体を導入するための照準器です。最近の初心者用の望遠鏡は覗き穴ファインダーと呼ばれる素通し穴がファインダーに代わって鏡筒に直付けになっていることが良くあります。
スコープテックや池田レンズ工業の製品はほとんどそのスタイルです。この覗き穴スタイルは鏡筒に直付けなので調整は要りません。

最初は光学ファインダーなくても大丈夫ですよ
また月や惑星はかなり明るい天体なので特に光学ファインダーは必要ないでしょう。低倍率であれば目標天体を鏡筒越しに狙うだけでも導入できます。
●天体観測は星見てナンボじゃないですか。ファインダー調整に時間取られてもしかたないですよ!
ファインダーの光軸合わせ!
ファインダーは低倍率でせいぜい10倍程度になっています。それでも目の視野から見るとかなり狭い視野になります。
望遠鏡の視野のセンターとファインダーのセンターを合わせておく必要があります。これが最初はけっこうキツイ作業になります。
●目に見えない暗い天体を望遠鏡で見つけ出せるのは名人か天才です!
合ってないと悲惨な天体観測に‥

最初にお話したように月や惑星にかんしては意外とファインダーはなくても大丈夫です。ただし屈折望遠鏡に限ります。
屈折望遠鏡は鏡筒の真後ろから天体に照準を合わせることができるので倍率が低いと導入はそれほど難しくはありません。
50倍以下なら初めての方でも鏡筒を振り回していたらいつの間にか導入できた、そんなものです。
●屈折望遠鏡は月や惑星のような明るい天体にファインダーを使う必要はありません
ファインダーの調整不足から起こる問題

- ニュートン式反射望遠鏡は天体の導入ができない
- SynScanアプリのアライメントができない
- DSO(銀河、星雲、星団)のような暗い天体が導入できない
1.ニュートン式反射望遠鏡は天体の導入ができない
鏡筒の横に接眼部【天体を見るところ】が付いているニュートン式反射望遠鏡は狙いをつけるのがとてつもなく難しい作業になります。
たとえ倍率を20倍くらいに落としても簡単に導入できるものではありません。必ず鏡筒の後ろに回って鏡筒の直線を見当にして照準を取ります。
鏡筒の後ろで検討を合わせる⇒接眼部に戻って導入を確認する
この作業を繰り返しながら導入していくことになります。かなり面倒な作業で私は熟練できるものではないと諦めました。
●ニュートン反射の方は真面目に合わせておくようにしましょうね
2.SynScanアプリのアライメントができない
自動導入の架台で使うSynScanアプリにはアライメントと呼ばれる作業が必要です。望遠鏡が星の位置を記憶することで自分がどの方向を向いているのか認識します。
そのおかげで登録されている天体をスマホの画面をポチポチするだけで勝手に導入してくれるありがたい機能です。
そのアライメントでは最低1個または2個以上の指定される星をまず自分で導入する必要があります。これができないと自動導入の機能の精度に問題が出ます。
3.DSO(銀河、星雲、星団)のような暗い天体が導入できない!
月や惑星のような明るい天体と違い目で見えないDSO(銀河、星雲、星団)はアライメントが正確にできてないと導入することができません。
オリオン星雲のような特別明るい星雲はファインダーで見つけることができますがそんなDSO(銀河、星雲、星団)はほとんどありません。
自分で導入するにはかなり技術と忍耐が必要になります。効率的な天体観測は不可能です。
●限られた観測時間の中でできるだけたくさんの天体を見るためには自動導入は必須機能です
悲惨な天体観測
限られた時間の中で楽しむのが天体観測です。せっかくの晴天もそのうち雲に覆われることもあり得ます。ファインダーが合っていないことで起こる時間ロスは心理的に大きな負担になります。
特にニュートン反射はファインダーなしでは土星や木星を観測することすら厳しくなります。慣れれば何とかなるような話ではありません。
快適な趣味生活を楽しむために事前にファインダーを合わせておくようにしましょう。
●天体観測は晴れた夜という制約があります。無駄な時間をなくしましょう。
ファインダーの合わせ方
ファインダーの光軸は望遠鏡の光軸と平行にする必要があります。できるだけ遠くにある山や建造物【アンテナ、ビルなど】を視野のど真ん中に入れておきます。
望遠鏡は視野のセンター付近に入れます。ファインダーは十字線のクロスしているところがセンターなのでそこに目標を置きます。
これでファインダーと鏡筒が平行になっています。天体をファインダーの十字線に合わせると望遠鏡の視界に入っているはずです。
●十字線にドンピシャでなくてもだいたい真ん中でいいですよ
対策|昼間に合わせておきましょう!
日中に合わせておかないと夜に光軸合わせをするのはけっこうしんどいです。山や建造物は暗くなるとかなり見つけにくくなります。
星を使って合わせることはできますが日周運動の影響でキツイものがあります。とくに星の位置が天頂に近いと姿勢が厳しくなります。
金星は明るくて高度も低いので日周運動の影響がなければ光軸調整の目印になる星です。
激しいずれが出たとき
最近のファインダーはネジ2本を回すことで調整します。ところがこのネジをどれだけ回しても目標をセンターにもて来れないことがあります。
最初から大ずれしていると微調整の範囲を超えています。こんな時はファインダーの鏡筒を握って望遠鏡と揃えるようにしてください。
●望遠鏡の横からと真上から見たときにだいたい平行になるようにしてください
星で合わせなければならないときは
日中に調整できなくて地上の目標が使えないときもあります。そのときは星で合わせるしかありません。
- できるだけ明るい星を使う
- 地平線に近い高度の低めの星を探す
高度のある星を目標にすると首にかなりの負担が来ます。ファインダー調整だけで消耗するのでできるだけ低めで明るい星を見つけてください。
●高度の低い星でないと首が痛くなって調整できないですよ!
ファインダーの種類【そこそこで十分】
一般的なタイプとして2種類販売されています。導入に使うだけなので高価なものはいりません。ただし粗悪品は周辺像が激しく歪んでいるものがあります。
- 通常のファインダー
- 正立ファインダー
1の通常のファインダーは倒立像です。上下左右が逆さに見えます。
2の正立ファインダーはプリズムを挟んで実像に戻しています。当然使いやすいです。特に天頂近くの天体を導入するときは実感します。
正確なファインダー調整のありがたみ
観測時間が無駄になりません。眼視観測、電子観望どちらでも導入にかかる時間が大幅に短縮できます。
- 不注意で接触して天体を見失う
- SynScanアプリが暴走する
- 倍率の変更が必要になる
こういう時にいい加減な調整をしていると再導入に思わぬ時間がかかります。厳密に合わせておくと高倍率でも視野内に導入できます。
●ひとつひとつの作業を正確にしていくことで全体の効率があがります!



