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コスパとタイパはアクロマートでする電子観望だ!
電子観望に限らず天体観測は準備に時間がかかります。すぐに観測スタートというわけにはいきません。
それにお金も必要です。機械式に動くところは何もないくせに電子観望用のCMOSカメラはけっこうなお値段がします。
望遠鏡や三脚に架台も含めるとすぐに10万円以上というコストの割に手間のかかる趣味です。
そのなかでアクロマート式屈折望遠鏡はお値段も使いやすさという点でも、一番おススメできる電子観望の望遠鏡です。
夏こそひと晩じゅう天体観測しましょう
なによりも寒くないですから睡魔を乗り切れたら思う存分、天体観測を楽しめます。寒いのは耐えられません。
虫は出てきますが強烈な防虫剤を周りに噴射しまくれば守ってくれます。これは意外と大事なところです。
かんじんの天体のほうも天の川に沿って見ごたえのある星雲や星団がウジャウジャいます。時間が足りなくなります。
この記事はそんな電子観望の遠征報告です。
夏のDSO(銀河、星雲、星団)は小口径で大満足!

天の川を実際に見た方は意外と少ないのではないかと思いますが、いちどは見てほしい天体です。
都会ではかなり難しいと思いますが山間部や浜辺などで南に明るい光のないところに行けば不思議な光り方をしているぼんやりと輝く光芒が川のように空に見えます。
天の川は銀河とも呼ばれていますが本当に空にかかる光の川です。どちらの表現も素晴らしいと納得します。
この天の川がいちばんハッキリ見えるのが夏の星座です。とくにいて座とさそり座のあたりにかかる天の川は幅もあり明るく見ごたえあります。
もちろん見えたらの話ですが・・・(空の条件がよほど良くないとまったく見えません)
天の川には星雲と星団が大量にありますよ
いて座とさそり座にかかる天の川がいちばん明るいのですが、そこがこの銀河の中心方向に向かっているからです。
この銀河というのは太陽や地球が属している銀河系のことです。天の川銀河と呼んだりするようです。
というのは太陽のような恒星が何千億という塊になっているところを銀河(galaxy)と呼びます。天の川のぼんやりした光は実は太陽のような恒星が集まっている光なのです。
ガスのように見えていますが望遠鏡で拡大すると無数の星を見ることができます。
銀河の中心部だけにいろいろな星雲や星団が集まっているわけです。アマチュア天文家にとってとても美味しいところになります。
夏の星雲と星団リスト【小口径でも見える天体】
口径8センチのアクロマートで実際に眼視観測した天体だけリストにしています。ほかにもたくさんありますからぜひ挑戦してください。
空の条件がよければ口径8センチ以下でも見えます。双眼鏡なら5センチくらいで見えます。
口径8センチF5のアクロマート屈折望遠鏡で実際に観測できた
星座 | 天体の種類とメシエ番号 |
---|---|
へび座 | 球状星団M5 |
さそり座 | 球状星団M4 |
さそり座 | 球状星団M80 |
へびつかい座 | 球状星団M12 |
へびつかい座 | 球状星団M10 |
へびつかい座 | 球状星団M14 |
いて座 | 球状星団M22 |
へび座 | 散光星雲M16(オメガ星雲) |
いて座 | 散光星雲M20(干潟星雲) |
いて座 | 散光星雲M8(三裂星雲) |
いて座 | 散光星雲M17(わし星雲) |
こぎつね座 | 惑星状星雲(亜鈴状星雲) |
久しぶりに天体観測の遠征しました

私は地方都市に在住しています。田舎なので夜空はそれほど光害の影響を受けているわけではないのですが、それでも天の川を見ることはできません。
住宅街なので街灯は一晩中煌々と灯っていますし、ご近所の室内灯は外にダダ洩れ状態です。
自宅から10数キロ南に走ると私の秘密のポイントがあります。車で30数分で到着できます。
そこはかなり山中にはいり周囲に人工の光というと2キロぐらい離れたところにダムの照明がぽつんと見えるくらいです。
ここまでくるとさすがに空の暗さが違います。天の川もハッキリとはいきませんが見ることはできます。
正直なところもっとよく見えてもいいはずなのですが年のせいで視力が低下しているのか、何とか見えているくらいです。
それでも空いっぱいにたくさんの星が見えるので癒されます。
天気は快晴【2025年6月17日】透明度もけっこう良かったはず
18時過ぎには観測ポイントに到着しました。この日は望遠鏡を2本持ってきたのでそのセッティングをします。
1本は30センチのドブソニアンです。これは重たいしセッティングにかなり時間がかかります。
実際にこの日はWi-Fiが飛ばなくて動かせるまで1時間はかかりました。おかげで日が暮れるのを漫然と待つ必要がなかったです。
この記事はアクロマート屈折に関してなので、そちらのほうの話しをしますがアクロマート式屈折望遠鏡の準備は瞬殺です。
ドブソニアンで遊んだ後に始めたアクロマート電子観望
さいしょはドブソニアンで電子観望していましたが、いいかげん飽きてきたのでアクロマートに切り替えました。
アクロマート式屈折望遠鏡は本当に楽です。光軸調整もいらないし大気順応に気を使う必要もありません。
望遠鏡を水平に設置することだけ慎重にやれば自動導入経緯台の導入精度もかなり確保できます。
当日の導入精度ですが最初にアンタレスとアルタイルでアライメントしただけですが100%の導入精度でした。
メチャクチャ振り回してあちこちのDSO(銀河、星雲、星団)を観測しましたが外れはありません。
こんなに精度が良いのは初めてです。これまで低性能経緯台だと馬鹿にしていましたが撤回します。

当日の望遠鏡とそのほかの機材紹介
電子観望には必要な機材はたくさんあります。当日使った機材を全部紹介しますので参考にしてください。
望遠鏡【アクロマート式屈折望遠鏡】必須機材です
この望遠鏡は鏡筒のみです。三脚と架台が必要です。
お値段は19800円税込みです
スカイウォッチャー製 | STARQUEST 80 鏡筒 |
---|---|
口径8センチ【アクロマート式】 | 口径は大きければ大きいほど有利 |
焦点距離40センチ【F5】 | F5の明るさが電子観望に有効です |
付属接眼鏡 10ミリと25ミリ | 10ミリ40倍・25ミリ16倍 |
天頂ミラー付属 | 必ずつけないと焦点が合いません |
レッドドットポインダー付属 | 電池は付属しています |
三脚と架台【自動導入自動追尾式経緯台これも必須です】
架台と三脚はazgtep130を使いました。現行で販売されているタイプですと AZ-GTiマウント+三脚 になりますね。
お値段56100円税込みです。
ほかにもVIRTUOSO GTi マウント36300円税込みもあります。この架台は三脚不要で電子観望にはおススメです。
CMOSカメラ【もちろん必須です】
uranus-c(ウラヌス)Player One社製 | 72600円税込み |
CMOSセンサーIMX585 | SONY製 |
解像度:3856×2180(840万画素) | 大きめの画角でDSO(銀河、星雲、星団)の群像も楽しめます |
センサーサイズ:11.2×6.3ミリ(1/1.2型) | DSO(銀河、星雲、星団)でも惑星でもこなせる万能機 |
ピクセルサイズ:2.9ミクロン | 高感度でDSO(銀河、星雲、星団)もよく映し画質は滑らかです |
ノイズ対策 | DPSテクノロジー、ノンアンプグローでノイズはかなり少なくなっています |
重量:180グラム | 軽くて接眼部に負担をかけない |
見た目では大した値打ちを感じないカメラですが、これがないと電子観望できません。一眼レフカメラでもできないことはないのですが改造が必要であったり重量の問題でおススメできません。
もっと安くなってほしいものです。ちなみにほぼ同等品ということでSVボニー製CMOSカメラSV705C・45580円税込みもあります。
忘れてならないUV IR カットフィルター【SVボニー製】3580円税込み
アクロマートは色収差の補正があまいので明るい天体である月面や惑星をみるとかなり色の滲みがでます。
DSO(銀河、星雲、星団)は基本的に暗い天体なので目で見ている限りではそれほど気になりません。
しかしCMOSカメラに使われている電子センサーは高感度なので画像にするとかなり強烈なにじみが輝星の周囲に現れます。
輝星といっても1等星ではありません。4等星クラスになると星が極端に肥大します。
そのため天体写真や電子観望では基本的にアクロマート屈折は推奨されません。アポクロマート式という高度に色収差を補正した屈折望遠鏡を使います。
アクロマートに強く出る色収差を緩和するのがUV IR カットフィルターです。このフィルターを1枚かませるだけでかなり色収差を低減できます。
これがなくても電子観望はできますが画質はかなり落ちます。
ノートパソコンと補助電源の必要性
私が現在使っているパソコンはレノボ製で14インチ1920×1080・CPUはRYZEN7000・メモリ16GB・ハードディスク512GBの安物です。
内臓バッテリーだけで3時間くらいは使用できますが別電源があれば安心です。
当日はアンカーというメーカーの携帯用のバッテリーを使っていました。6時間以上観測していたので内臓バッテリーだけでは持ちません。
ほかに椅子とか照明とかいろいろ要りますね
暗闇の中で作業するので明かりは必ず必要です。それからやぶ蚊対策に強烈な防虫スプレーと蚊取り線香【電気のやつね】がないとかゆみで発狂します。
椅子はパソコン置いたり座って観測したり、立観測の時はつかまって身体の揺れ防止とかいろいろ役立ちます。
クマよけBluetoothスピーカー
山はクマの活動範囲です。必ず持っていきましょう。
浜田麻里聞いてました。ハイトーンボイスでクマから守ってもらえました。
かなりうるさかったと思います。
最初は眼視観測で夏のDSO(銀河、星雲、星団)を飛び回る
アライメントはアンタレスとアルタイルです。アンタレスを最初のアライメント星にしたのは高度が低くい1等星だからです。
ファインダーなしで自分で導入するので高度の高い星はできるだけ避けるようにしましょう。
STARQUEST 80は最低倍率が16倍なので目標の天体が目に見えるのであれば手動で導入できます。
それでも高い位置にある星は望遠鏡の下に潜り込んで狙いをつけるので大変です。できるだけ低い星を使ったほうが楽ですよ。
こんかいの経験からアライメント星の選定にそれほどこだわらなくてもかなり高精度の導入が期待できます。
観測対象を挟んでアライメント星を考えなくても大丈夫なような気がします(知らんけど‥)
アライメント星は観測したい天体を挟んで選ぶほうが導入精度があがるはずですが、それはそれで結構ストレスのいる作業なのです。1等星で挟めることはあまりないので聞いたこともないような2等星を使います。
星雲、星団、銀河乱れ打ち
こぎつね座の惑星状星雲であるM27亜鈴状星雲からスタートです。はっきり認識できました。
もともとこの星雲は眼視観測でもよく見える星雲です。それにしてもよく見えました。さすがに空の暗さが星雲とのコントラストを際立たせてくれるからでしょう。
丸いというかアレイの形に見える丸さでサイズも大きく見栄えがあります。自動導入も快調でほぼ視野の真ん中に導入してくれました。
有難いです。自分で手動で導入できる自信がないので助かります。
このあとヘラクレス座M13球状星団が見たかったのですがSynScanアプリではこの時間帯は導入不可になっていました。
天頂に近いと経緯台の自動導入では導入ができなくなるのです。このため天頂近くに上がってくる天体は、上がる前かそのあとに観測しなければいけません。
メジャーな天体で意外とこれにひっかかることがあります。アンドロメダ星雲とかもそうです。さきほど見た亜鈴状星雲M27もひっかかる対象です。
春の北天の大銀河を攻める
次はおおくま座のM81ボーデの銀河です。それとすぐ近くにあるM82をセットで観測しました。
一気に見え方がショボくなりました。とりあえず何とか見えましたがかなり薄いですね。位置が低いし多少、街明かりの影響を受ける位置だからなのかな?
なんかがっかりです。もう少しハッキリ見えてほしいな。それでも視野の中に二つの銀河を同時に見えるのは贅沢な感じです。
私のこれまでの印象ではM82のほうが小さくてもハッキリ見えていたと思うのですが、今回は違いました。
M81のほうが大きいし光かたも強かったように感じて、そのあとすぐに移動です。
ここで倍率を40倍にあげる
これまでは16倍で観測していましたが40倍に変えました。そのほうが背景が締まって空が暗くなります。
その結果、薄い光が見えやすくなります。背景とのコントラストで見え方はかなり変わります。
倍率をあげると視野が狭くなるので導入が不安でしたがそれも問題なかったです。最後まで気持ちよく導入してくれました。
azgte経緯台も意外といい仕事します。
親子銀河M51にひまわり銀河M63とM3球状星団
どんな順番だったか忘れましたがとにかく見ました。そして導入もふつうにできてました。
ど真ん中というわけにはいきませんが視野の中には入っているので探し出すのに苦労はありません。
手動で挑戦したら見つけ出すことができたのかどうか自信がありません。そのくらいDSO(銀河、星雲、星団)を判別するのは難しいのです。
老眼だけが原因ではありません。眼視観測は技術と忍耐の世界です。
M51は親銀河の存在はわかりましたが子銀河はあるような無いような、そんな感じです。口径8センチだとこんなものかな?
時間かけて観測しないのでよくわかりません。観測したいのがいっぱいで落ち着きがない観測です。
ひまわり銀河M63も同じようなものでなんとなく見える程度でした。とくに感想なし。
球状星団M3はよく見えますよ。全然違います。存在感を放っています。
球状星団は眼視観測に向いてます。中心部が強く輝いており周辺に向かって薄くなっている丸い塊が球状星団です。
M3は球状星団のなかでも明るいほうなので見ごたえがあります。残念ながら周辺の星が分解してざらついた見え方まではわからなかったです。
口径13センチのニュートン反射ではそんな感じで見えるのですがそこまでではなかったです。
球状星団をいっぱい見ました
最初に見たのがさそり座のM4です。この球状星団はアライメント時にアンタレスを導入したときに一緒に視野にありました。
16倍だと一緒に入ってますよ。しかし初めて見る人はなかなか見つけるの大変ですよ。
アンタレスはわかってもどれが球状星団か識別するのに戸惑うと思います。よく見えるほうではありますが儚い光なのです。
そんなこんなでM80、M5、M12、M10とか手当たり次第です。とにかくみんな見えます。
丸くてぼんやりした光の塊です。大きさや光の強さは違いますが形状は同じです。
全部、自動導入なので見つけた有難さはありません。そのかわり片っ端から見ることはできます。
このあたりは多数の球状星団が群がっています。手動でひとつづつ見つけ出すのも楽しいと思います。
むしろそのほうが喜びが大きそうですね。私はいっぱい見すぎて訳が分からなくなりました。
球状星団の女王M22はやっぱり迫力あるよ!
いて座の球状星団M22は巨大で明るい球状星団の女王様です。王様はヘラクレス座のM13だそうです。
大きいし明るいし初めての人が見てもすぐにわかる見ごたえのある天体です。5センチ10倍のファインダーでも見えます。
この球状星団は周辺になると粒粒が見えてくるように感じます。画像で見る球状星団のイメージがそのまま脳内で上書きされるような気分になります。
この望遠鏡でも100倍くらいにすると中心部が分離するかな?
夏の散光星雲をアクロマートで眼視観測
いて座には代表的な散光星雲が集中しています。散光星雲は宇宙に漂っているガス星雲なのですが画像にすると迫力があるのですが、見てもそこまで見える天体ではありません。
どれも見えることは見えるのですが構造とか形状がハッキリわかるわけではありません。
かなり淡い光です。滲んでいるような光で惑星状星雲M27に比較するとショボいです。それでもバックが天の川なので星がいっぱいあるのが楽しいですよ。
そのなかでそらし目しながら探しましょう。なんとなく見えるのは間違いありません。
いちばんよく見えたのはM8干潟星雲かな。光芒が大きいのでわかりやすかったです。
【M8干潟星雲、M20三裂星雲、M16わし星雲、M17オメガ星雲の4個とも人気あります】
夏の散光星雲をアクロマート屈折で電子観望しました
メチャクチャに眼視観測したあとは電子観望です。口径8センチのアクロマートでどれくらい見えるのか心配でしたが想像以上に形状、構造を捉えることができました。
わし星雲M17【へび座】

露出時間は8秒、ゲインは657です。周囲に街灯や人工の光がないので遠慮なくゲインをあげました。
天の川にある散光星雲だけにバックは星だらけです。これを見るだけでも楽しくなります。
鷲の姿は別にしてスタックをかける前の0.5秒露出でもけっこう見えてました。画面の中から探し回ることはなかったですね。
干潟星雲M8【いて座】

露出とゲインはM16わし星雲と同じです。大きな星雲です。いちばん明るい星雲だと思います。
眼視観測でも一番よく見えるのですが電子観望すると格別ですね。大きな天体は見栄えがいいです。
三裂星雲M20【いて座】

大きさでは干潟星雲に負けますが暗黒帯で3つに分かれて見えるのがユニークな星雲です。さらに下にも薄いですが星雲があります。
この星雲の色は青いのですがなかなかうまく発色してくれません。
この星雲をテーマにした天体写真はよく見かけます。魅力のある天体です。
口径8センチでも三裂が確認できたのは収穫です。明るい星の周りにでている青いのが色収差です。IR UVカットフィルターだけでは取り切れません。
暗い星ではあまり目立たないのですが輝星にはどうしても青ハロやパープルフリンジと呼ばれる色収差が発生します。
オメガ星雲M17【いて座】

ギリシャ文字のΩ(大文字)オメガに形が似ている星雲です。この画像はちょっと中途半端ですね。
左のアーチ状の星雲がもっとハッキリ出るとオメガに見えるのかな?
ここに出ているのはガスの明るい部分だけです。もっと広がりのある星雲で干潟星雲のつぎに大きいのですが暗いところを取り切れていないようです。
大球状星団M22【いて座】

大きくて明るいしカッコいいですよ。いつ見てもいつ電子観望しても惚れ惚れします。
M22はかなり明るい天体なので露出時間を2秒にしました。中心部の飽和を抑えるためです。
これ以上の露出時間だと中心がつぶれて星が密集している感じが出ないと思うので露出時間を調整しています。
露出時間やゲイン【感度】を調整して見栄えをあげていくのも電子観望の楽しみ方ですね。
亜鈴状星雲M27【こぎつね座】

中心部は緑色で縁が赤っぽいカラフルな星雲です。
電子観望では四つの散光星雲のほうが見栄えがしていますが眼視ではこちらのほうがよく見えます。
画像にすると見かけの大きさが影響してきます。できれば眼視観測でも楽しんでいただきたい天体です。
天体観測は暗いところでやるものです‥
これが真実ですよ!よく見えるし、電子観望でもめんどくさいこと考えなくてもハッキリ見せてくれます。
そんなわけでいつものことですが、あれも見たいこれも見たいで走り回って疲れました。
もう少しテーマ絞ってじっくり観測したいところですが、いつも観測数だけ稼いでます。
こんかいは特にひどくて、ひとつの天体に一回しか画像の保存をしませんでした。
ほんとうなら露出やゲイン、スタック枚数などを試行錯誤していい映りを探すべきなのでしょうが私の電子観望は見えたらオッケーの手抜き観測です。
明日から自宅で地道に観測します。それにしても楽しかったです。
アップした画像を見てください、けっこう良くないですか?口径が8センチなので集光力は限られますが夏の散光星雲はよく出たと思います。実用十分ではないですか?値段が安いし取り扱いが簡単なのが電子観望スタートに一番おススメするところです。そのうえ水平だしををしっかりやっておけば予想以上に正確に導入してくれました。この日はCMOSカメラuranus-cの画角にすべて入っていました。これだけ入ってくれたらあとは画質の調整に集中できます。
数千億の恒星の集合体である銀河が全宇宙に数千億はあるという気の遠くなるような世界に我々は要るのです。