望遠鏡で天体観測をするのは意外と難しいですよ。当ブログおススメのスコープテック製の屈折望遠鏡を使った天体観測のやり方を解説します。土星や月以外にも観測できる天体はたくさんあります。
設置から天体の導入まで優しく解説しました。参考になれば嬉しいです。
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天体観測は体験できるエンターテイメント

天文知識ゼロでも月と太陽はご存じだと思います。そんなかたも望遠鏡を使って自分で天体を探してみませんか。
アウトドアで山や海はもちろん街中の自宅の庭や窓からでも天体観測はできます。月のクレーターや土星の環を観測できます。ほかにもいっぱい観測対象はあります。【無数のDSO(銀河、星雲、星団)】
注意:太陽を見てはいけません!失明します!
●土星の環や月のクレーターは都会の明るい夜空でも観測できます!
初めての天体観測は【眼視観測】からスタート

月や土星、木星は空が光害で明るくても観測できる天体です。空にあれば観測地は関係ありません。都会でも初心者でも観測ができます。

眼視観測は望遠鏡を使って自分で天体を見る観測方法です!
天体観測の醍醐味は自分の目で土星の環や月面のクレーターを見ることです。初めて見ると感動します。
網膜に映し出される天体の不思議な姿を一度は経験されることをおススメします。月のクレーターや土星の環で非日常の世界を体験できます。
●ここでは屈折望遠鏡を使った天体観測のやり方を解説します
望遠鏡選びに失敗すると天体観測は嫌いになります!

ネットや量販店に置いている望遠鏡のかなりが天体観測には向いていません。
大手サイトのベストセラー望遠鏡について調べてみた!⇐買ってはいけない望遠鏡についての記事です
架台が弱いと目標を導入するだけでヘトヘトです。
●高倍率を謳う望遠鏡は危険!
●架台と三脚が弱いと観測できない!
おススメの初心者用望遠鏡 2機種
こちらの2機種の詳しい解説はこの記事を読んでください。
屈折望遠鏡の使い方解説【初めての方へ!超初心者篇】

双眼鏡と違って天体望遠鏡には違和感があります。とくに片目で覗くため違和感はいつまでも残ります。どちらの目を使うかの指定はありません。
ご自分の見やすい目で見てもらえればけっこうです。もう一方の目は手で抑えるか瞑るようにしてください。開いているとそちらからの視覚情報も入って集中しずらくなります。
●望遠鏡は片眼で見るものです!
あらかじめ天頂ミラーをつけること
地平線から離れた天体を見るときは天頂ミラーをつけます。首の負担を和らげる必要からです。
天体観測で地平線近くを観測することはほとんどありません。天体の高度が低いと大気の影響を受けやすくなり綺麗に見えません。
天体はなるべく高度の高い位置で観測するようにしましょう。【高度が低いと像が揺れたりぼやけたりします】
●高度の低い天体【金星など】は天頂ミラーなしでも大丈夫です
ファインダーの光軸を合わせる【昼間に合わせておきましょう】
光学ファインダーが付いている望遠鏡は事前に合わせておきます。慣れると天体でも合わせることができますが最初は動かない地上の建造物で合わせておきます。

星でファインダーを合わせるのはやめたほうがいいです。最初は難しいです!
建物、アンテナ、木、山などなんでもけっこうです。1キロ以上離れていればいいのですが無理なときは適当にピントが合う目標を見つけてください。
- 最低倍率にする
- 地上の目標を望遠鏡に入れて視野の真ん中におきます
- 望遠鏡を固定します
- ファインダーの中にある十字線に目標をいれます
- 望遠鏡の視野の真ん中とファインダーの視野の真ん中に目標が入れば完了です
●ラプトル・アトラス60はのぞき穴ファインダーなので光軸合せはいりません!
望遠鏡の見え方は倒立像になってます!
倒立像というのは天地が逆で左右も逆になった像のことです。望遠鏡の像はこのような形が普通なのです。受け入れてください。
ここに天頂ミラーを入れると天地は正常に戻ります。ただし左右はそのまま逆に像です。屈折望遠鏡はこれが普通の状態です。
正立像で観測したいときは天頂正立プリズムを購入してください。双眼鏡は筒の中に組み込まれているので正立像に補正されています。
●望遠鏡を動かすとき見えている逆の方向に動かします。右に動かすときは左、左の時は右!【上下はそのままです】
ピントの合わせ方【最低倍率から合わせましょう】
ファインダーの光軸が合っていると十字線に乗せた天体は望遠鏡がとらえているはずです。
視野の中にぼんやり見えています。接眼ハンドルを回すと接眼部が前後します。ゆっくりと動かしてハッキリ見える位置を探します。
接眼レンズの種類でピントの合う位置は違います。接眼レンズを交換したときはそのつどピントを合わせます。
●接眼部を一番短くしてから少しづつ伸ばしていくとピントの位置がわかりますよ
ピントは一発で合わせるよりも何度も繰り返しながらいちばんシャープな位置を探ります。接眼ハンドルを少しづつ回しながら像がハッキリ見える位置が来ても少し追い込んでボヤケテくると戻します。これを繰り返しながら最適の位置を見つけます。さらに観測中になんどもピント合わせは繰り返すこともあります。なかなかピント位置をいちどでつかみ切るのは難しいものです。
観測スタートは星座アプリをダウンロード【無料アプリ】
月と太陽はご存じだと思いますが望遠鏡を向ける対象は星になると思います。まずは星座をおぼえましょう。

これは望遠鏡も双眼鏡もいりません。そして星座の知識は望遠鏡を使う時にかなり役立ちます。
まずは1等星を覚えましょう。
スマホで星座アプリをダウンロードして勉強しましょう。無料アプリがいっぱいあります。私は星座表というアプリを使っています。どんなアプリでもけっこうです。

1等星を基準に天体を探します
覚えるコツですがわかりやすい星座から見つけることです。その星座を基準にしてほかの星座の検討をつけると見つけやすいです。星座は季節によって南中する時間が違います。見つけやすい星座をあげておきます。
- 1~3月 オリオン座をまず覚えてからほかの星座も覚えましょう。
- 4~6月 しし座を軸におとめ座は押さえてください。
- 7~9月 さそり座、はくちょう座、こと座の3星座はわかりやすい星座です。
- 10~12月 アンドロメダ座とペガサスの4辺形にみなみのうお座の1等星フォーマルファウトを覚えましょう。
天体観測するなら星座を覚えよう←星座に関しての記事です
●星座をおぼえると天体観測には役立ちます!
天体望遠鏡の使い方【鏡筒と架台は分割して運ぶ】

空が晴れているなら天体観測しましょう。望遠鏡を持ち出して準備です。
暗いので慎重に行動しましょう。【ラプトル60はそのまま運べます】
まず望遠鏡の三脚だけを固くてしっかりした水平な地面に設置します。
鏡筒が載っていると重たいしバランスが悪いので分割して運んだほうが安全です。
できるだけ水平に設置しましょう。水平は三脚の長さを調整して合わせます。だいたいの感じで十分です。
●架台は水平に設置すること!
月と土星、木星の観測にはファインダーはなくても導入できます

ラプトルとアトラスは架台がしっかりしているので望遠鏡をゆっくり振り回して導入すると意外と簡単に導入できるようになります【最低倍率にすること】
屈折望遠鏡は顔の真正面に目標を置くことができます。最低倍率にして目標天体に望遠鏡を向けてください。ゆっくりと望遠鏡を振り回したら視界に入ります。
慣れたら簡単に導入できるようになります。ファインダーを使わなくても明るい天体は直接導入するほうが簡単です。
●最低倍率にして望遠鏡を真っすぐ目標天体に向けるだけです!
- 地面は固くしっかりしていますか?
- 望遠鏡の架台は水平になっていますか?
- 鏡筒の蓋はとりましたか?
- 架台と鏡筒はしっかりとまってますか?
- ファインダーの照準はあってますか?
- 天頂ミラーは最初からつけておきましょう
- 接眼レンズは最低倍率になっていますか?
- 微動送りハンドルがあれば取り付けてください。
- 最後に三脚や各部のネジを締めてがたつきが出ないようにしてください。
月のクレーターが見える【月からスタート】

Wikipediaから引用した半月の画像です。
クレーターがよく見えるのは明るいところと暗いところのさかいめです。影ができてクレーターを立体的に見せてくれます。
満月は正面から光が当たっているので立体感はありません。
月齢7からが月面の陰影がはっきり見えて楽しいです。ラプトル60、アトラス60でもこれくらいは楽勝で見えます!
●低倍率では月は明るすぎて長時間の観測は目が疲れます
●100倍以上で観測すると視野いっぱいに月面が広がります
月面から始める天体観測【基本中の基本!】
月は明るくて大きく誰でもすぐに見つけられる天体です。天体望遠鏡で観測をはじめる最良の天体だといえます。
望遠鏡は扱いに慣れるまでけっこう苦労する道具です。まずは月でしっかり練習して望遠鏡の操作に慣れるようにしてください。
●屈折望遠鏡を最低倍率にして筒先を目標に向ける!
●対物レンズを真っすぐに目標天体に向ける!
屈折式望遠鏡で月のクレーターを観測する

屈折望遠鏡は天頂ミラーか天頂プリズムはつけておきましょう。
鏡筒を自由に動かして月を顔の正面にしてください。
最低倍率なら捉えることは難しくありません。
ピントはクレーターで合わせましょう。クッキリ、スッキリ見えるところを捜してください。接眼部を前後させてピントを合わせます。

屈折望遠鏡は天頂ミラーか天頂プリズムをつけないと、ほとんどの天体で観測姿勢が取れなくなります。
●最低倍率で月を探しましょう。クレーターの陰影を見ながらピント合わせします。
天体望遠鏡に触ってはいけません!

天体望遠鏡を覗くときに接眼部を持ちたくなりますが絶対NGです。望遠鏡はレンズの力で大きく拡大しています。
少し触れただけで振動も拡大され視野は大きく揺れて観測できなくなります。観測時は望遠鏡に触らないようにしてください。接眼部、鏡筒、微動装置、三脚すべてNGです。
接眼レンズを覗き込むときは少し離れたところからレンズを見ながら近づいてください。まつ毛が接眼レンズに触れるか触れないかぐらいです。

微動装置を使うと揺れて観測できるまで少し待たないとダメですよ!
【アイレリーフ】接眼レンズと目の距離のこと
自分の目が天体をしっかり見えるところがあります。接眼レンズからどのくらい離れたところがよく見えるのか掴むようにしましょう。望遠鏡には触れないようにして距離を掴みます。
望遠鏡に少しでも触れるとたちまち望遠鏡はゆれてしばらく観測ストップです。望遠鏡に触るのは目標天体を導入するためか日周運動を追いかけるときに微動装置を動かすときだけです。
●微動装置をそっと動かしても視界は揺れて観測できなくなります。落ち着くまでしばらく観測ストップです。高倍率はとくに影響が大きくなります。
接眼レンズ(アイピース)を変えて月の観測

低倍率だとクレーターの詳細まで見えないので倍率をあげます。いまの接眼レンズ(アイピース)よりも短い焦点距離に変えましょう。倍率があがると視野が狭くなるので月は真ん中に捉えてから交換します。
望遠鏡に力がかかると動いて月がどこかに行ってしまいます。接眼レンズを変えるとピントがずれます。その都度ピントを合わせます。

接眼レンズ(アイピース)を変えたらまた揺れて観測待ちです
口径6センチでも倍率が高くなるとクレーターの形がはっきりわかるようになります。陰影のなかにクレーターが浮かびあがります。
鋭く抉れたクレーターからは筋状の帯が広がるのも見えます。海と呼ばれる平坦なところにもしわのようなものを見ることもできます。
●地上とは別世界の風景を堪能してください。光と影のコントラストの世界が広がっています。口径6センチの望遠鏡でも充分に確認できます。自分の目で見るとけっこうびっくりすると思います。
日周運動を追いかける【アトラスは微動装置で追いかける】

オススメ望遠鏡のなかではアトラス60に微動装置が付いています。
天体は日周運動でつねに動いています。裸眼だとあまりにゆっくりで、動いている実感はないのですが望遠鏡で拡大するとかなり気になってきます。
とくに100倍以上で観測しているとあきらかに月が視野の中で流れているのがわかります。しばらく見ていると月が視野の外に外れていきます。高倍率の観測はこれを常に追いかけます。

微動装置を使うとけっこう揺れますよ!収まるまで観測待ちです。
微動装置のついている望遠鏡はハンドルを少しずつ回して追跡してください。微動装置がない時は接眼部を軽く持ってゆっくり動かして追跡します。
日周運動は休むことがないので観測しているときは絶えまなくこの動作をします。低倍率では動きがゆっくりなのでそこまで忙しくはないですが、高倍率では必須作業です。
●滑らかに望遠鏡を動かすのは経験と根性です。ラプトル60はスムーズに動きピタリと止まる性能を持っています!粗悪望遠鏡はこれができないのです。
自動導入自動追尾機能についてはこちらの記事を参考にしてください
天体望遠鏡で天体を見つける方法!

スムーズに望遠鏡を動かすことが望遠鏡操作の基本です。これには架台の性能が重要です。購入時には架台の性能を吟味してください。グラグラの架台では導入と追尾でヘトヘトなります。
基本的には月を導入するのと同じです。鏡筒の筒先を目標に向けるだけです。しかし月のように明るい天体はほかにありません。まずは惑星を導入できるようになりましょう。金星、木星、土星、火星です。
●望遠鏡を見るときは椅子に座ったり何かにつかまるなど、身体が揺れないようにしたほうがゆっくり観測できます
金星の見つけ方【夕暮れか夜明け前に太陽方向のギラギラ星】
金星と鏡筒が一直線になるようにします。倍率は最低倍率にしてください。倍率が低ければ低いほど広い視界が得られます。導入が容易になります。なれると60倍くらいでも導入できるようになります。
できるだけ金星を真っすぐに見るようにしてアイピース(接眼鏡)を覗きます。視野に金星が無ければ少しずつ望遠鏡を振り回します。上下左右に少しづつ動かして金星を探します。
大きく動かすのはいけません。早く動かすのもダメです。ゆっくりと少しづつです。ポイントはできるだけ金星を鏡筒と一直線にすることです。
●金星は夕方に見えるときは格好の標的です。日没後の西空で一番明るい星が金星だと思って間違いないでしょう
木星、土星、火星の見つけ方!
望遠鏡の操作については同じです。最低倍率にしてから目標を鏡筒とできるだけ一直線にしてください。日中に遠くの山や鉄塔を目標にして望遠鏡の使い方に慣れるようにしましょう。【太陽を見るのは危険です!一発で失明します】
木星の見つけ方【いちばん明るい星が木星】
金星に次いで見つけやすいのが木星です。この星も非常に明るく特定するのは簡単です。
木星の導入で苦労するのは金星と違って高度が高くなることです。金星はそれほど高くに見えることはありませんが木星では天頂近くに来ることもあります。

高度が高くなるほうがくっきりと見えるよ
鏡筒を木星と一直線にするとかなり姿勢が苦しくなります。この場合は天頂ミラーまたは天頂プリズムは必須です。【高度が低い位置で導入するほうが姿勢は楽です】
●金星と同じで鏡筒を真っすぐに木星に向けます。姿勢が苦しくても仕方ありません。そのうえで天頂ミラーにつけたアイピースを覗きます。望遠鏡を振り回すのは同じ要領です。
土星の見つけ方【フォーマルハウトの上でポツンと1等星】
土星はすこし暗めの1等星です。木星ほど目立つ星ではありませんがそれでも星座アプリで探すとすぐに見つかります。
2025年は土星の近くに1等星はありません。天頂までは昇りません。南のフォーマルハウトを探して顔を上にあげて目立つ星が土星です。
火星の見つけ方【とにかく赤い1等星】
火星は2年に一度の接近時に観測しましょう。赤い1等星なのですぐわかります。色でわかります。
惑星を観測する【視野の真ん中で見る】

観測できる惑星は水星、金星、火星、木星、土星の5個あります。そのうち観測がしやすいのは木星と土星になります。とくに土星は不思議なリングを持った人気の惑星です。

土星は見ごたえありますよ!
木星と土星は天頂近くまで高度があがります。できるだけ高く昇ってから観測しましょう。高度が低いと大気の影響が受けやすく見え方が悪くなります。
地球の内惑星である金星と水星は日没直後か日昇前が観測時間になります。シャープに見えません。三日月のようにに満ち欠けを観測するだけです。
倍率の計算方法:望遠鏡の焦点距離÷接眼レンズの焦点距離=倍率
【例】焦点距離650ミリ÷接眼レンズ10ミリ=65倍
●火星は2年に1度地球に接近した時だけ観測できます
土星の環を観測。初心者でも必ず見えます!

星座アプリで土星を見つけてください。1等星以上の光度はあるので見つけるのは難しくないでしょう。ただし惑星はシーズンがあるので1年中観測できるわけではありません。
夕方から夜半にかけて土星があるのは9月から1月くらいです。(2025年の時点では)
土星の導入【鈍い光の一等星】
明るいとはいえ月にくらべると光度、大きさが劣ります。まず覗き穴ファインダーに土星を入れましょう。望遠鏡のクランプねじを緩めて鏡筒を自由に動かせるようにしてください。
覗き穴ファインダーの直線方向に土星を持ってくれば導入できます。だいたいの感じで向ければ導入できます。十字線の真ん中に追い込んでください。
土星を観測する【カッシーニの空隙に挑戦】
カッシーニの空隙を見るには8センチ以上の望遠鏡が必要です。視力も関係します。さらに土星の傾きも大きくないと見えずらいです。2024年は傾きが少ないのですが、これからしばらくは観測しずらい期間です。

環を使ってピントを合わせましょう。いちばんしっかり見えるところがジャスピンです。
大気の条件がよければ口径8センチくらいからカッシーニの空隙と呼ばれる、リング面にあるスリットも見えます。本体にも薄いですが縞模様が感じられると思います。
この縞模様は非常に薄くラインとしては見えませんがなんとなく暗くなっているのはわかります。みかけの大きさが小さいので高倍率が必要です。100倍は欲しいところです。
●ラプトル60でカッシーニの空隙が見えるという話はよく聞きます。環が大きく開くと見えると思います。
木星の縞模様を観測する【150倍だとかなり見ごたえあります】
大きな見かけの惑星です。小さな望遠鏡でもなかなかよく見えます。100倍あれば変化にとんだ表面の模様を楽しめます。ガリレオ衛星でピントを合わせましょう。

木星はかなり明るくて目立つ星です。木星が出ているときはいちばん明るい星がそうです。要領は土星と同じですが明るいので狙いがつけやすく簡単でしょう。
木星は明るいため低倍率では表面の模様がわかりにくいので高倍率にして表面を観測するようにしましょう。
まぶしすぎると表面の濃淡がわかりずらいのです。縞模様は2本は見えます。
低倍率では4個のガリレオ衛星が見えます。50倍以上にしたほうが縞模様もはっきりします。
口径が8センチ以上あると2本以上の縞模様とそれが少し不規則に波打っているところまで観測できます。

小口径でも表面観察が楽しめる惑星です!
●大きく見えるので表面の模様が良くわかります!おススメ一番星
DSO(銀河、星雲、星団)を観測する【見つけやすい天体を紹介】
ほとんど暗い天体なので月の光や街灯、室内灯の影響をうけます。空の明るい場所では見るのが難しいので山の中や人工光が少ないところのほうが良く見えます。口径6センチでメシエ天体110個のほとんどは観測可能ですがとても暗いので微動装置でゆっくり動かしたほうが見つけやすいです。

天体観測の対象としては圧倒的な数はありますが見え方がショボいのがDSO(銀河、星雲、星団)です。手動で導入するには技術も必要です。
あるていど望遠鏡を使いこなせるようになってから挑戦したほうが成功率も高いですよ。代表的なDSO(銀河、星雲、星団)のいくつかを紹介します。
オリオン星雲を観測する【M42散光星雲】
都会でも間違いなく見ることのできるDSO(銀河、星雲、星団)です。満月でも見えます。半透明の光が蝶々の姿で広がっています。

あらかじめお伝えしますが、画像のようには見えません。もっと暗くて薄くてショボいです。
それでもすべてのDSO(銀河、星雲、星団)のなかで最もよく見えます。
自分の目で見ると感動できると思います。
導入も比較的に容易です。まずはオリオン座を見つけてください。目印の3つ星はオリオンのベルトになります。
ベルトの下に縦に少し暗い小さな三ッ星があります。腰にぶら下げた短剣に見立てたりします。この小三ツ星の真ん中にオリオン星雲(M42)があります。2センチの双眼鏡でも見ることのできる星雲です。
望遠鏡を使えば薄く半透明な光芒が蝶のように広がった形と微妙な濃淡も観測できます。写真とは違いますが宇宙にはこのようなものがあることを実感してください。
●天体写真とは違いますが良く見えます。ある程度、形状までわかります!
アンドロメダ銀河(M31系外銀河)巨大銀河
明るいとはいえボンヤリとした光の塊なので慣れるまで大変だと思います。しかし光りの大きさは満月くらいはあります。(空の条件で変わりますが)

満月の4個分ほどある巨大な大きさの銀河です。
眼視観測では中心部の光っているところが見えるだけです。渦巻きも光の濃淡もわかりません。
DSO(銀河、星雲、星団)の中ではオリオン星雲についで明るくはっきり見える天体です。
導入はオリオン星雲よりも難易度が高いです。アンドロメダ座を探してください。アンドロメダ座は4個の星が少し曲がりながら並んだ星座です。
先頭から3個目の星が目印です。星名はミラクです。ミラクから北のほうにいきます。アンドロメダ座の2番目の星とミラクの距離がほぼ同じです。北に同じくらい動かして低倍率で掃天します。
●地球のいる天の川銀河から220万光年のところにある銀河です。光の速度で走っても220万年かかるのです。そんな遠い天体を自分の目で見ることができるのが天体望遠鏡です。
さそり座M4(球状星団)明るくないですが見つけやすい

5.6等級ありますが球状星団の中ではまばらな感じがします。
位置がさそり座の主星アンタレスのすぐ近くにあり探しやすい星団です。
それでも薄いひかり方ですから見逃さないようにしてください。
35倍にして視野にアンタレスを入れてほんの少し右に振ると入ります。暗いので視野のど真ん中でも見つけづらいです。ボンヤリとしたほんとに暗いボール状の光芒です。
慣れるまでが大変なDSO(銀河、星雲、星団)の観測
M4を8センチの双眼鏡でみつけるのに3時間はかかりました。ボンヤリと半透明の薄く光る物体です。いちど見つけたら5センチ10倍の双眼鏡で十分わかります。
光りかたのイメージを掴むまでは苦労する思います。見えるか見えないかの微妙な存在がDSO(銀河、星雲、星団)です。
DSO(銀河、星雲、星団)を眼視観測するときはこちらの記事です。
●DSO(銀河、星雲、星団)は自分で見つけることが達成感です。なんとか見出したらそれだけでテンションあがるかもです。観測地の条件が良ければ口径6センチでもかなりの天体は観測可能です。
天体観測のまとめ【少年に帰って好奇心を取り戻そう】
M4球状星団を双眼鏡でさがした苦労話です
さそり座の主星アンタレスのすぐ近くに球状星団M4があります。光度は5.6等級でDSO(銀河、星雲、星団)のなかではそこそこ明るい部類に入ります。
8センチの双眼鏡をつかって初めてDSO(銀河、星雲、星団)を観測する対象にM4を選びました。光度もありますがなんといっても探しやすい位置にある天体だからです。
アンタレスは1等星ですぐに見つけることができる非常に目立つ星です。赤いアンタレスのすぐそばにある球状星団です。
しかも高度も双眼鏡で探すのに絶好の高さです。簡単に見つかるだろうと楽観的に探し始めたのですが見つかりません。
アンタレスを基準にして検討をつけて双眼鏡を振り回しましたがどうしても見つかりません。たぶん2時間くらいは掃天していたと思います。
結局、当日は見つけることができませんでした。その翌日だったか、とにかく別の日になんとか見つけることができました。
たぶんみつけるまでに延べ3時間は費やしたと思います。5.6等級でも恒星の見え方とは全く別物です。
はかなく、頼りなく、ぼんやりしている光芒を認識できなかったのです。おそらく何度も双眼鏡の視野の中に入っていたと思います。頭の中でかってにM4のイメージを作り上げていたのでしょう。
DSO(銀河、星雲、星団)を見つけるにはこの自分が作り上げたイメージを捨て去ることが必要です。いちど自分で見つけて経験を積むと次からは比較的簡単に見つけられると思います。
見えたからといって凄い構造が判るわけではありませんが、自分で探し出すとなにか嬉しいものがあります。いて座やさそり座にはDSO(銀河、星雲、星団)が集中しています。
特に球状星団と散光星雲が多くあります。高さ的にも望遠鏡で探しやすいところにあります。夏の夜に虫と闘いながらゆっくり探しましょう。
見つけると達成感があります。
あえて眼視観測で挑戦してみるのも面白いものです。





100倍近くになると日周運動がかなり気になります。微動装置で追いかけても像が落ち着くまで数秒かかります。高倍率で観測するときはこの問題が必ず出てきます。200倍くらいになると自動追尾がないと観測に集中するのが難しくなります。