渦巻きが見たい!M33とM74をドブソニアンで庭から電子観望

快晴なので久しぶりにドブソニアンを出すことにしました。寒いし重たいしめんどくさいのであんまり使ってなかったのですが頑張りました。

どうせなら山に入って真っ暗な闇を楽しみたかったのですが、ここのところ毎日クマのニュースなので庭で電子観望です。多少は効果があるだろうとCLSフィルターで光害カットしました。

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相変わらず土星が串団子状態です

ニュートン式反射望遠鏡DOB GOTO 12口径305ミリ焦点距離1500ミリ
自動導入自動追尾式経緯台CMOSカメラuranus-c

土星がちょうど見ごろなので見ました。大気の状態も良く非常に良く見えました。10ミリのアイピースに3×バローで450倍です。

かなりシャープで本体の薄い縞がいつもより筋状に見えている気がしたのですがリングはしょうもない。

ほぼ真横から見ているためどう見ても串団子です。これはこれで貴重な姿なのでしょうがつまらないのでDSO(銀河、星雲、星団)に変更です。

アンドロメダ銀河とさんかく座M33を眼視観測

住宅街で街灯や室内灯の影響がある場所なのですがアンドロメダ銀河は良く見えます。もちろん倍率は47倍にしてあります。

視野のなかドンとぼんやりした光ではありますが存在感はあります。半透明の白い光芒が視野に大きく見えてます。それでも渦を巻いているのはわかりません。

次にM33に挑戦しましたがまったく見えません。もう少し見えたと思うのですが今夜はさっぱりでした。というわけで電子観望に切り替えです。

アンドロメダ銀河M31を電子観望したけど保存せず

とにかく大きすぎてぜんぜん面白くありません。良く見えているのですが寒いしすぐにやる気なくしてM33に行くことにしました。

さんかく座M33銀河【アンドロメダ銀河に次ぐ巨大銀河】

露出時間 8秒総露出時間 16分ゲイン 618スタック枚数 121枚

渦巻きが正面から見えるし、見た目が大きいので大好きです。uranus-cの画角にほぼ全景が入ります。眼視では全然見えなかったのですが電子観望では見事な渦巻きが楽しめます。

ピントは少し甘いように思います。なにしろ寒くて集中できないのです。自宅の庭でこれだけ見えるのですから満足するべきでしょう。

最近は延長ケーブルを使うとCMOSカメラをSharpCapが認識してくれないのです。付属ケーブルは長さが2メールしかありません。

ベランダに望遠鏡を設置して電子観望する分には何とか付属ケーブルを使って室内でできるのですが庭に置くとそういうわけにはいかないのです。

仕方ないのでライブスタックをかけると室内に避難しての電子観望です。延長ケーブルの不具合を何とかしなければ・・・

ヒストグラムで調整。見やすくなったかな?

露出時間 8秒総露出時間 10分ゲイン 618スタック枚数 76枚

もう少し渦巻きをハッキリさせようとヒストグラムをいじって強調して見ました。なんとなく渦がハッキリしたような感じだと思うのですが?

もっと光害の少ないところに行けばフィルターなしで回転構造をハッキリ見ることもできます。このデータを画像処理してあぶりだす方法もあります。私は後加工はトリミング以外しない主義なのでこれで満足です。【記事のトップ画像はこれをトリミングしました】

眼視観測でぜんぜん見えなかったように、この銀河はとても薄く構造まで映すのには苦労します。腕が波打つようにうねりながら回転しているところが好きなところです。乱調と諧調のコンビネーションにそそられます。

この一枚に10分ほどかかりました。クマにおびえながらも山の中だともっとすごいの見えるのだろうとちょっと考えてました。

うお座M74銀河【これもフェイスオン銀河です】

せっかくなのでもう一点銀河に挑戦しました。いちおうメシエ銀河なのですがそれほどメジャーではありません。大きい望遠鏡を使わないとしんどいと思います。

この銀河ですが腕がクルンと巻き付いて回転してるように思うのですがどうでしょう。私の好みからいうとあまりにもまとまりすぎてチョット面白みに欠けますね。

なんとか渦巻きが見えるのですが写野回転がひどいです。左が激しくずれています。寒く無ければもっと挑戦したいところですが本日はギブアップです。

延長ケーブルを使って室内で電子観望できたらもっと楽しめたと思うのですが無念です!風もなく透明度のいい電子観望日和といってよい夜でしたが寒さには勝てないという結論です。

本日のアライメントと導入精度

DOB GOTO 12ドブソニアンの導入精度はかなり良いと思います。SynScanアプリのブライトスターアライメントを使いました。

アライメント星は土星とアルデバランです。記事にアップした天体はすべて一発導入できました。uranus-cのど真ん中ではありませんが画角には入っています。

余裕があれば星図から適当にDSO(銀河、星雲、星団)を選んで自動導入でサーフィンを楽しめます。銀河は遠く離れているうえに小さく暗いものが多いのですが口径の大きさのおかげで結構見ることができます。

土星や木星も高倍率で見ると凄いものがありますがDSO(銀河、星雲、星団)の電子観望はとにかく数があります。一生かかっても制覇は難しい数です。片っ端から見て回るにはおススメの望遠鏡です。

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