春を感じる星座【昇ってくる北斗七星をみつけた】

少し暖かくなったので北斗七星を見ることにしました。おともはオリンパス21×8倍の小さな双眼鏡だけ。天体観測というよりも星見ですね。春の星座にはまだ早いけど少しだけ春を感じることができたかな。楽しかった~

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小さな双眼鏡もって星見散歩【オリンパス21×8倍】

まだ冷たい空気が残っている。けれど、ほんの少しだけ夜がやわらいできた。

昼間の風も冬の感じではなくなっている。日が沈んだあとの空気もどこか角の取れてきた。そんな夜だった。冬眠から覚めることにしました。

厚手のダウンコートを羽織り、ポケットには小さな双眼鏡を入れて外に出た。天体観測始動!もちろん手袋してます。

手に持ったのは、オリンパスの8×21。口径21ミリ、倍率8倍の小さな双眼鏡。軽くて、気負わずに持ち出せる道具。今日は本格的な観測ではない。ただ、春の気配を確かめるように、夜を少し歩くだけ。

オリンパスのオシャレな双眼鏡

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みじかな星見スポット発見!

家から少し離れた公園へ向かう。住宅地の中にあるが、公園の奥には木々に囲まれた小道があり、街灯の光をやわらかく遮ってくれる。もちろん完全な暗闇ではない。

それでも、家々の窓明かりや道路の照明から少し離れるだけで、空は思ったより暗くなる。この変化の大きさは大げさだけど星好きには感動的だ!

あなたの家の周りにも必ずこんなスポットがあるはずです。いちど捜してみませんか?

おおくま座にある柄杓が北斗七星だよ

小道に入ると、木立のあいだから空がのぞいている。見上げると、すぐにわかった。

おおくま座にある北斗七星。

柄杓(ひしゃく)の形をした七つの星が、木々の上からゆっくりと昇ってきている。肉眼でもはっきりと見える。街の明かりがある住宅地でも、北斗七星は強い。探すというより、空の中から自然と浮かび上がってくる。

おおくま座はとても大きな星座だ。けれど、クマの姿をそのまま想像するのは正直むずかしい。前脚や胴体、尾の位置を星座早見で確認すればたどれるけれど、夜空にそのままクマの形が浮かぶわけではない。

それでも北斗七星だけは、迷わない。

七つの星が作るあの形は、毎年この時期になると、春の訪れを知らせてくれる目印のようだ。3月直前の午後8時、地平から真っすぐに立ち上がってくる北斗七星が見える。

北極星もいっしょに見る

柄杓の先端の二つの星を結び、その延長線上をたどると北極星に届く。北極星はそれほど明るい星ではないが、北斗七星を頼りにすればすぐにわかる。夜空の中に、静かな軸があるように感じられる。

しばらくは肉眼で全体を眺めた。

双眼鏡を出す前に、まずは目で空を感じる。全体の配置、星と星の間隔、北斗七星の傾き。まだ完全に高く昇りきってはいない。木立の向こうから、ゆっくりと夜空に入り込んでくるところだ。

ポケットから双眼鏡を取り出し、目に当てる。8倍の世界に切り替わる。

双眼鏡でする早春の天体観測

北斗七星の全体を一度に視野へ入れることはできない。倍率8×、そして双眼鏡の視野はそれほど広くない。柄杓の一部ずつを区切って見ることになる。

だが、その代わりに、肉眼では見えなかった星がいくつも浮かび上がる。

北斗七星のまわりには、思っていたよりも多くの星が散らばっている。暗い背景の中に、小さな光点が点在している。視野の中が少しだけにぎやかになる。

肉眼では「形」を楽しみ、双眼鏡では「光の点」を楽しむ。同じ空なのに、見え方が違う。

北斗七星を見ると、なぜか春を感じる。冬の星座とは違う、少し軽やかな印象がある。冬はオリオン座やシリウスの強い光が空を支配しているが、北斗七星はそれとは違う。明るいけれど、どこか穏やかだ。

まだ冬の星座|夜空にはたくさんの1等星

いまもオリオンは空を支配している。シリウスの光は鋭い!それでも寒い冬が過ぎていく。

そういえば、ついこの前まで、夜に外へ出るのが億劫だった。冷たい風に顔を刺され、手袋をしていても指先が痛くなる。今日はまだ寒いけれど、ほんの少しだけ耐えられる寒さになっている。

木々の間から昇る北斗七星を双眼鏡で追いながら、そんなことを思う。

住宅地の中では、街灯や室内照明が常に視界に入る。それでも、公園の奥まで来ると、建物の光が直接目に入らなくなる。木立が壁になり、光をやわらかく遮ってくれる。そのおかげで、思ったよりも多くの星が楽しめる。

本格的な暗い空ではない。山の上のような満天の星ではない。それでも、十分だと思う。

星を見ているだけのことなのに、心が少し落ち着く。何かを達成したわけでも、特別な発見をしたわけでもない。ただ、夜空を見上げただけ。

それなのに、気持ちは確かに整っていく。

双眼鏡を下ろし、もう一度肉眼で北斗七星を見る。さきほどよりも、ほんの少し高くなった気がする。空はゆっくり動いている。

やがて冷たい風が首元に入り込んできた。やはり、まだ春本番とはいえない。指先もじわじわと冷えてくる。

双眼鏡を使わなくても星座を見ているだけで満足じゃ!

「今日はこのくらいにしよう」そう思って双眼鏡をしまった。観測時間10分か・・・

とはいえ、こうして外へ出られる夜が増えてくるのだと思うと、少しうれしい。気温がもう少し上がれば、もっとゆっくりと夜の星見散歩ができるだろう。公園の小道を歩きながら、季節の移ろいを感じる時間も長くなる。

北斗七星は、毎年同じ場所に戻ってくる。けれど、見る自分の気持ちは毎年少しずつ違う。

寒い夜に、木立のあいだから昇る七つの星を見上げたこと。小さな8×21の双眼鏡で、そのまわりに広がる星の粒をのぞいたこと。ほんの短い時間だったけれど、確かに春は近づいていると感じられた。

もったいないので根性をふり絞ってオリオン星雲を見る。こんな小さな双眼鏡でもオリオンM42星雲はしっかり見える。うすい光の滲みだけど間違いなくガス雲の輝きを見ることができます。さすがですね。

そのあとは派手に目立つ木星とシリウスや冬の1等星をいくつか眺めてノルマ達成です。もうアカン!やっぱり寒い。

家へ戻る途中、もう一度振り返る。北斗七星は、静かに空をのぼり続けていた。寒かったけど、なんか楽しいな。

また少し暖かくなったら、今度はもう少し長く歩いてみよう。夜の星見散歩が、これからの季節の楽しみだ。そのうち背もたれ付きのローチェアをもっていこう。首が少し痛くなってきた。