星空観察はただの趣味ではなく、夜空を舞台にした最高のエンタメです。今夜の主役はアンドロメダ銀河(M31)。巨大で明るく、双眼鏡があれば街の明かりや月明かりのある場所でも姿を見せてくれます。さあ、あなたも“星空ハンター”になって、この宇宙の宝石を探しに行きましょう。
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今夜のミッション
- 東の空に昇り始めたアンドロメダを探し出す
→ 椅子に座って楽な姿勢でOK。夜半ごろがチャンス。 - 双眼鏡で楕円形の淡い光を確認
→ 視界の端に置いて見る「周辺視」を使う。 - 神話の舞台を感じる
→ 近くのカシオペヤ座やペルセウス座も双眼鏡でチェック。
アンドロメダ銀河【M31】ってどんな天体?
アンドロメダ銀河は、私たちが暮らす天の川銀河の“お隣さん”で、距離は約250万光年。

光の速度でいっても250万年かかります!
それなのに、双眼鏡ならふわっとした楕円形の光のかたまりとして観測できます。
直径はおよそ22万光年、これは天の川銀河よりもひと回り大きなサイズです。
双眼鏡だとこんな感じで見えます
- 肉眼:暗い場所ならうっすら光のしみのように見えるそうです。日本では無理でしょう。
- 双眼鏡(8〜10倍):中心が明るく、周囲に淡い光が広がる楕円形。双眼鏡の丸い視界の半分くらいになる大きなぼんやりと輝く光芒。私は渦巻きはわかりませんが横長のぼんやりした光はよくわかります。
- ポイント:目をずらして視界の端で見る「視野周辺視」を使うと見えやすい
天体観測はエンタメ。星見で推し活!
すべての天体は1年かけて全天を一周します。星の位置を正確に調べるにはアプリを使ってください。
8月中旬だと22時以降に昇ってきます。そこから少しづつ昇る時間が早くなります。
星見はエンタメです自分で探して見つけよう
アンドロメダ銀河M31の見かけの大きさは満月の5倍はあります。光が弱くて暗いので肉眼では見えないだけです。双眼鏡や望遠鏡で見ると暗い光も見えてくるのでかなり大きな半透明な光の塊と見えます。
夜空には暗くて肉眼では見えないけど満月より大きい天体や満月クラスの大きさの天体がたくさんあります。双眼鏡を使うと見えるものもたくさんあります。
時間帯【毎日昇り始めるのが早くなります】
今の時期【8月中旬】は夜半ごろに東の空から昇り始めるため、天頂近くで首を痛める心配がなく、椅子に座ったまま観測しやすいです。
場所【空がちょっと暗いところ】
●自宅のベランダや近所の公園でも可【東の空がよく見えるところ】
●街灯が直接視界に入らない場所を選ぶ【明るい月もダメですよ、月明かりはDSO(銀河、星雲、星団)を見えなくしてしまう。
●防犯や安全のため、複数人で行くと安心
双眼鏡で星見、DSO(銀河、星雲、星団)観測のコツ

星座を調べる必要があります。秋の代表的星座ペガサスを見つけましょう。大きな四角が目印です。
2等星の四角ですが周りに明るい星が少ないのでわかりやすいですよ。スマホの星座アプリをかざせばすぐにわかります。
いちど覚えるといつでもわかるようになります。ペガサスの4辺形をさがしましょう。
アンドロメダ座の4つ星を見つける
- 目印の星をたどる
- 四辺形の星アルフェラッツからはじまり少し曲がって並ぶ4個の星がアンドロメダ座になります。
- アルフェラッツから3個目を北にすこし行けばそこにあります。
- 探す場所はアンドロメダ4個の星の2個目と3個目の間隔とほぼ同じところです。
- 口径30~40ミリ・倍率は8〜10倍程度:視野が広めで、探しやすい
- 視野を重ねてピントを合わせる:双眼鏡の左右の視野を重ねてからピントを合わせましょう。明るい星を見ていちばんシャープに点として見える位置がジャスピンです。
- 視野の端を使う:真ん中よりも視界の端に置いたほうが淡い天体は見えやすい
- 姿勢が大事:星見は椅子に座ってしましょう。身体がぶれなくて観測に集中できます。椅子がないときは何かに寄りかかったり身体を預けて、できるだけ固定するようにしてください。
最初はなかなか見つけられないと思いますが丹念にそのあたりを掃天しましょう。けっして強く輝いているわけではありません。
滲んだような半透明の光のシミです。それもかなりの大きさですが見分けるのに苦労すると思います。
見つけてしまえば感覚として掴めるようになります。
スマホ用おすすめ星座アプリ
アプリ名 | 特徴 | 対応OS |
---|---|---|
Star Walk 2 | AR表示でスマホを向けた先の星がわかる | iOS/Android |
StellariumMobile | プロも使う本格派。機材連携も可能 | iOS/Android/PC |
ほしぞらナビ(国立天文台) | 日本語対応で初心者にやさしい | iOS/Android |
探す場所はしっかり見極めましょう
星座でだいたいの位置を確かめておきます。それを間違うと永遠に見つかりません。
アンドロメダの4つ星で3番目を北方向に振ります。2番目と3番目の星間と同じ距離です。
4つ星からは直角に向かう感じです。このあたりを根気よく探しましょう。さあ何時間で見つけられますか。
最初は苦労すると思いますが慣れると一発です!
天体観測でいちばんよく見える高さ
天体が昇り始めたときは高度が低く大気の厚い層を透して観測することになります。さらに街灯など地上の光の影響を受けやすく星見としては不利になります。
天頂に行けば行くほど条件としては良くなりハッキリ見えます。高度が高くなるほど星見に良いのですが双眼鏡では首に負担が来て長時間の観測はできません。
アンドロメダ銀河の科学的な背景
アンドロメダ銀河は天の川銀河と同じ局部銀河群に属しています。約40億年後には天の川銀河と衝突・合体すると予想されています。
銀河同士が衝突しても、星同士がぶつかる可能性はほぼゼロ→ スケールの大きさにロマンを感じます
銀河は太陽のような恒星が集まった星の集団の名称です。アンドロメダ銀河には約1兆個の恒星があります。私たちの太陽系が属しているのは天の川銀河ですがこちらは1000~4000億個と言われています。
ギリシャ神話のアンドロメダ姫
アンドロメダ銀河の名前は、古代ギリシャの神話に登場するアンドロメダ姫に由来します。
エチオピア王妃カシオペヤが海の神ポセイドンの怒りを買い、海獣の生け贄として差し出されたアンドロメダ姫を英雄ペルセウスが救った物語です。
銀河の近くにはカシオペヤ座やペルセウス座があり、神話と星空がリンクして見えるのも魅力です。
星座には古代ギリシャの神話にちなんだものがたくさんあります。オリオン座やさそり座などもそうです。古代ギリシャ人の豊かな想像力に驚きます。
今夜、アンドロメダに挑戦!

巨大で明るいアンドロメダ銀河は、双眼鏡があれば都市近郊でもチャンスがあります。
「光のしみ」を見つけた瞬間、その光が250万年前に銀河を出発した光だと想像すると、時空を超えた旅をしている気分になれるはず。
カーディガンと飲み物を用意して、東の空に目を向けてみましょう。
きっと、あなたの星見の世界が一段と広がります。
【双眼鏡で星見を推し活】これで天文学者!
250万年前に放たれた光を、今この瞬間にあなたの目が受け取っています。それは時空を超えて届いた、銀河からのメッセージ。
この感動を、家族や友達、SNSの向こうの誰かと分かち合ってみませんか?
春夏秋冬、双眼鏡で楽しめる天体は必ずあります。気が向いたら夜空に向けてください。ただ眺めているだけでもキラキラ瞬く星があなたを癒してくれます。
M31のMはメシエ天体の頭文字です。フランスのメシエが18世紀に作った銀河、星雲、星団のリストが110個あります。この中の31個目になります。メシエ天体は小さな望遠鏡や双眼鏡でも比較的見つけやすい天体です。