【即納品で徹底比較】はじめての電子観望CMOSカメラ

M63ひまわり銀河

品切れしやすいCMOSカメラですが各メーカーで競合商品があります。技術力の違いはありますが望遠鏡メーカーと比較するとまともなように思います。しかし価格だけで選ぶのは危険です。用途別で販売されており電子観望では使えないCMOSカメラもあります。ご紹介の製品はDSO(銀河、星雲、星団)の電子観望で使える物に限定しました。

在庫切れが続いているCMOSカメラの現状

おすすめしているCMOSカメラのceres-cとuranus-cの在庫切れが半年以上になるようです。まったく解消される気配がないので相当品を調べてみました。電子観望はCMOSカメラがなくてはできません。

取り上げる機種は2024年9月22日現在で即納品です。紹介する機種はエントリー用のCMOSカメラとして、それなりに実績のある機種です。

これまで最安値CMOSカメラと思われていたPlayerOne社のceres-cはどうも廃盤のようです。

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CMOSカメラの核心部品はSONYセンサーです!

メーカーも製品も違いますが核心部品に当たるCMOSセンサーはすべてSONY製です。もちろん、それぞれ味付けは違っていると思いますが同じセンサーであればカタログ上の基本性能は同等です。

ceres-cとuranus-cはPlayerOne製です。今回紹介する商品にはZWO社とSVBONY社も入ります。両社ともにCMOSカメラで実績のあるメーカーです。

CMOSカメラのセンサーサイズとピクセルサイズ

センサーサイズが大きくなると撮像範囲が大きくなります。

天体を導入するときに大きなサイズ【画角】のほうが広い範囲を撮影してくれるので導入しやすくなります。もちろん広い範囲を見ることができます。アンドロメダ銀河やオリオン星雲など見かけが大きい天体は全体像を映すため大きい画角が必要になります。

●1ピクセルのサイズが大きいほどたくさんの光を取り込むので暗い天体には有利です。

ピクセルサイズはセンサーを構成する画素の大きさです。1ピクセルのサイズが小さいと同じサイズのなかで画素の数が増えることで滑らかな画質で応えてくれます。暗い天体弱い光は大きなピクセルのほうが取り込んでくれます。

センサーサイズ【画角】が大きくなると価格があがります!

ZWO社 最も実績のあるCMOSカメラメーカーです

ZWO社はCMOSカメラに関しては最も実績を持つメーカーになります。発表されている天体写真のかなりがZWO社だと言っても過言ではありません。

昔からのベテランや上級者が愛用している信頼できるメーカーです。

ZWO社の国内シェアはいちばん大きいように思います。あくまでも個人的な肌感覚ですが。

SVBONY社 コスパ重視でアピールしているメーカーです

SVBONY社は天体機材をかなり幅広く扱っているメーカーです。ここ数年急激に成長して意欲的な商品を矢継ぎ早に発表してきました。

望遠鏡、双眼鏡、CMOSカメラ、その他天文パーツ関係をコスパの良さをアピールしての販売戦略です。CMOSカメラの実績はZWOやPlayerOneに劣ります。それでも価格は魅力的です。ネットの評価も悪くありません。

はじめての電子観望に使うCMOSカメラとして選択しました

最初の一台に大金はかけられません。それでも数万円の出費にはなります。

よく検討して後悔しない機種選びのお手伝いになればいいのですが・・・とりあえず望遠鏡は必ず自動追尾機能が必須です。これがないと電子観望はできません。

  • 初心者用望遠鏡でも使える非冷却モデルです。軽いので接眼部が多少弱くても使えます。
  • すべてカラーCMOSカメラです
  • すべて差し込みは31.7ミリです
  • こちらの内容はあくまでもカタログデーターの比較記事です。

PlayerOne社 Neptune 664C【カラー】

53900円 即納品 2024年9月22日現在 当ブログのイチオシCMOSカメラです

機能コメント
Neptune 664C(ネプチューン)53900円税込み
CMOSセンサーIMX664SONY製
解像度:2704×1540(420万画素)惑星とDSO(銀河、星雲、星団)も楽しめます
センサーサイズ:7.8×4.5ミリ(1/1.8型)DSO(銀河、星雲、星団)でも惑星でもこなせます
ピクセルサイズ:2.9ミクロン高感度でDSO(銀河、星雲、星団)もよく映し画質は滑らかです
ノイズ対策DPSテクノロジー、ノンアンプグローでノイズはかなり少なくなっています
重量:120グラム軽くて接眼部に負担をかけない

uranus-cよりもセンサーの大きさがひと回り小さいタイプです。

ceres-cよりは大きいサイズです。そのぶん導入に関しては有利です。

ノンアンプグロー機能は入っています。ノイズ処理に関してはceres-cより格段に向上しています。

搭載しているDPSテクノロジーでホットピクセルやコールドピクセルを取り除いてくれます。

DPSテクノロジーが搭載されていないceres-cと比較すると明らかにノイズが少ない画面になっています。

月、惑星だけでなくDSO(銀河、星雲、星団)の電子観望にも使えます。ceres-cの倍以上の価格ですが広い画角と滑らかな画質を考えるとコスパは悪くないと思います。

あと2万円出すとuranus-cが買えるのですが在庫切れを考えるとNeptune 664Cを検討するのも悪くない選択でしょう。

ZWO社 ASI664MC【カラー】

52000円税込み 即納品 2022年9月22日現在

機能コメント
ASI664MC52000円税込み
CMOSセンサーIMX664SONY製
解像度:2704×1536(415万画素)惑星とDSO(銀河、星雲、星団)も楽しめます
センサーサイズ:7.8×4.5ミリ(1/1.8型)DSO(銀河、星雲、星団)でも惑星でもこなせます
ピクセルサイズ:2.9ミクロン高感度でDSO(銀河、星雲、星団)もよく映し画質は滑らかです
ノイズ対策ノンアンプグローでノイズ対策しています
重量:?グラム軽くて接眼部に負担をかけない

Neptune 664Cと同じセンサーを使ったZWO社の製品です。

金額はこちらのほうが少しお安くなっています。

ゼロアンプグローで電気発熱に対応しています。

ZWO社のCMOSカメラの実績はPlayerOne社を凌ぎます。

センサーサイズ的に使い勝手も悪くないでしょう。

月、惑星だけでなくDSO(銀河、星雲、星団)にも十分使えます。実際に使用されてる方もかなりおられるようです。

ネイチャーショップKYOEI大阪店のホームページですttps://www.kyoeiosaka.jp/SHOP/1078268/1078685/list.html

ZWO社 ASI 224MC【カラー】ヒット商品ceres-cと同じセンサーです

25900円税込み 即納品 2022年9月22日現在

機能コメント
ASI224MC25900円税込み
CMOSセンサーIMX224SONY製
解像度:1304×976(127万画素)惑星とDSO(銀河、星雲、星団)も楽しめます
センサーサイズ:4.8×3.6ミリ(1/3型)惑星写真の実績が豊富です
ピクセルサイズ:3.75ミクロンピクセルサイズが大きく高感度でDSO(銀河、星雲、星団)もよく映します
ノイズ対策
重量:100グラム軽くて接眼部に負担をかけない

3~4年前はこのCMOSカメラで惑星写真を撮っている方をよく見かけました。

当時は入門機として大人気でした。現在でも通用する実力のベストセラー機です。

ceres-cの代用品として考えるのであれば実績もあり信頼性はうえでしょう。

若干価格があがりますが実績を考えるとむしろ割安といってもいい設定価格です。

センサーサイズが小さいので天体の導入に関しては少し苦労すると思います。

ネイチャーショップKYOEI大阪店のホームページですttps://www.kyoeiosaka.jp/SHOP/1078268/1078685/list.html

ZWO社 ASI 678MC【カラー】IMX678

51000円税込み 即納品 2024年9月22日現在

機能コメント
ASI678MC51000円税込み
CMOSセンサーIMX678SONY製
解像度:3840×2160(829万画素)惑星、月面の高解像度な画像
センサーサイズ:7.7×4.3ミリ(1/1.8型)DSO(銀河、星雲、星団)より月面向き
ピクセルサイズ:2.0ミクロンピクセルサイズが小さく滑らかな画質
ノイズ対策ノンアンプグローでノイズ対策しています
重量:126グラム軽くて接眼部に負担をかけない

ASI664MCと同じサイズの1/3ですがピクセルピッチが違います。

2.0ミクロンの小さいサイズはきめ細かい画質を提供してくれます。

ピクセルピッチが小さいために光を取り込むのが不利にはなります。

DSO(銀河、星雲、星団)よりも月や惑星に使うと滑らかな画像を見せてくれるCMOSカメラです。

ネイチャーショップKYOEI大阪店のホームページですttps://www.kyoeiosaka.jp/SHOP/1078268/1078685/list.html

ZWO社 ASI585MC【カラー】uranu-cと同じセンサーです

68000円税込み 即納品 2024年9月22日現在

機能コメント
ASI585MC68000円税込み
CMOSセンサーIMX585SONY製
解像度:3840×2160(829万画素)大きめの画角でDSO(銀河、星雲、星団)の群像も楽しめます
センサーサイズ:11.2×6.3ミリ(1/1.2型)DSO(銀河、星雲、星団)でも惑星でもこなせる万能機
ピクセルサイズ:2.9ミクロン高感度でDSO(銀河、星雲、星団)もよく映し画質は滑らかです
ノイズ対策ノンアンプグローでノイズ対策しています
重量:126グラム軽くて接眼部に負担をかけない

uranus-cと同じセンサーを使っています。レビューを読んでも遜色のない性能だと思います。

価格的にはむしろお得な設定になってます。

ある程度の画角があり導入もしやすく画質は非常に滑らかなセンサーです。これだけのセンサーサイズがあれば経緯台の自動導入精度でも安心です。

ZWO製でこの価格なら魅力的だと思います。

ネイチャーショップKYOEI大阪店のホームページですttps://www.kyoeiosaka.jp/SHOP/1078268/1078685/list.html

SVbony社 SV705C【カラー】uranu-cと同じセンサーです

41580円税込み 即納品 2025年3月5日【衝撃のコスパ】

機能コメント
SV705C41580円税込み
CMOSセンサーIMX585SONY製
解像度:3856×2180(829万画素)大きめの画角でDSO(銀河、星雲、星団)の群像も楽しめます
センサーサイズ:11.2×6.3ミリ(1/1.2型)DSO(銀河、星雲、星団)でも惑星でもこなせる万能機
ピクセルサイズ:2.9ミクロン高感度でDSO(銀河、星雲、星団)もよく映し画質は滑らかです
ノイズ対策ノンアンプグローでノイズ対策しています
重量:?グラム軽くて接眼部に負担をかけない

uranus-c、ASI585MCと同じセンサーを使ったSVBONYの商品です。

同じセンサーなのにかなりの価格差があります。

安いのはありがたいのですがネットのレビューを読むと少し癖があるようです。

DSO(銀河、星雲、星団)に関してはそれなりの評価をもらっています。

uranus-cやASI585MCと比較するとエグイ価格差ですね、コスパ重視で考えるのであれば検討すべきでしょう。ネットの評価もけっして悪くありません。

SVBONY SV705C 天文カメラ プラネタリーカメラ カラーCMOSカメラ SONY IMX585搭載 惑星写真 星雲星団 天体撮影用 深宇宙撮影に適用 電視観望
SV705Cは天体専用カメラとしてSONY IMX585 CMOSカラーセンサーを採用し、夜空の星々を高精細に描き、高感度でもノイズの少ないクリアな描写が可能です。安く、使い勝手も良い。初めてのプラネタリーカメラとしておすすめです。SV70...

ネットを調べるといろいろな方がSV705Cのレビューを書いています。かなり評価の高いCMOSカメラです。

まとめ

はじめて購入するCMOSカメラなので扱いやすい機種が良いと思います。しかし予算の問題で安い機種になるのも仕方ないでしょう。

ここに紹介した機種のなかでいちばん安いのはASI224MCです。画角の狭さから導入に多少苦労することがあるかも知れませんが実用性は十分備わっています。

はじめて電子観望に挑戦するCMOSカメラにふさわしい性能です。早く電子観望をはじめましょう。宇宙のシャッターチャンスを無駄にしてはいけません。

経緯台の自動導入精度は赤道儀よりも落ちます。ストレスの少ない電子観望をするのであればできるだけ短焦点で大きなセンサーサイズのCMOSカメラを使うべきです。私はAzgti経緯台の相当品に焦点距離650ミリのニュートン反射とuranus-cで電子観望しています。経緯台の水平をしっかり出せばかなりの精度で導入できています。